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社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

ドナルド・トランプ アメリカ新大統領、誕生!!!(その2・社説編)

こんにちは。RIEです。

 

前回に引き続き、「ドナルド・トランプ アメリカ新大統領、誕生」について、今日は「社説編」です。
 
 
 
みなさん、もうあの衝撃からは抜け出しましたか。
私は、まだ信じられないというのが正直な気持ちです。
   
 
 
13日現在、全米各地では非常に激しい反トランプデモが起きているそうです。
選挙期間中にあれだけ国民の分断を煽ったのは、他でもないトランプ氏。
当選してもスムーズにいかないだろうことは、容易に予想できましたよね。
 
 
とはいえ、一方では、安倍首相をはじめ各国の首脳が祝賀メッセージを送ったり、オバマ大統領とトランプ氏が面会したりと、政権交代へ向けて確実に動き出しています。
 
 
 
当選以来、なぜか借りてきた猫のように大人しくみえるトランプ氏ですが、今後、経済や安全保障においてどのような政策をとるのか。
本当にメキシコ国境に壁を作るのか。
今後の政権運営については、現時点では誰にも予想がつかないようです。
(きっとトランプ氏自身もはっきりとわかっていないのでは…と、想像してしまいます。)
 
 
私も勿論、この先が不安です。
でも、毎日トランプ氏のことを考えるあまり、むしろ好きになってしまいそうなこの頃(冗談ですよ^^;)。
そろそろ少し冷静になり、現実を受け入れなくてはいけないなと思っています。
 
  
 
さて、いまきっと忙殺されているだろう新聞各社ですが、それぞれ社説の英訳をサイトにアップしてくれました。
どれも面白いのですが、アーカイブが長く残るという観点から、ここでは毎日新聞の社説をお借りしました。
長めですが、一緒に読んでいきましょう。
 
 
   
そうそう、当ブログでも以前、米大統領選について扱っていました。
(前回、あまりにびっくりして貼るのを忘れていました。)
今回と重なる単語・表現も多いので、ご参考までにご覧ください。


 
 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年11月10日社説

 「米大統領にトランプ氏 世界の漂流を懸念する」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Global concern over Trump's victory”

 


 

  

 

☆内容ポイント

 ・米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ候補の当選が確定した。米メディアの多くは民主党候補のヒラリー・クリントン氏を支持し、トランプ候補の大統領としての資質を疑問視していた。クリントン氏の勝利が予測されたが、潜在的なトランプ氏支持者が予想以上に多かったようだ。

 

・米国の民意とはいえ、超大国の変容は世界に大きな影響を及ぼす。メキシコ国境の壁の建設、イスラム教徒の入国規制、オバマケアの即時撤廃、TPPやパリ協定への反対、さらに日本やNATOなどの同盟国に対する米軍駐留経費の全額負担の要求といったトランプ氏の方針は、国内外の将来を一気に不透明にした。英国のEU離脱に続く、大きな衝撃である。近年の国際秩序は米国の理念に基づいて形成されてきたが、トランプ流「米国第一」主義は、経済や安全保障の既存システムを激変する可能性がある。世界漂流の予感と言っても大げさではない。

 

・トランプ氏の勝利は、8年に及ぶオバマ政権への飽き、クリントン氏の「私用メール問題」、そしてなにより、経済格差に苦しむ人々、とくに移民に職を奪われがちな白人の怒りが背景だろう。トランプ氏は、米国社会の不合理解消には既成の秩序や制度を壊すしかないと訴え、徹底したポピュリズムにより勝利した。従来の秩序を壊した後にどう再建するのか、同氏は今後、より具体的な政策を示す必要がある。

・今回の選挙は「最も醜い大統領選」とも言われたが、民主主義の一形態ではあった。今後、トランプ氏と共和党は団結できるのか、クリントン氏の支持者との融和は可能なのか。米国の民主主義が真価を問われている。

 

 

 

☆単語メモ

  • 怒濤のような進撃だった。   - "It was a stunning win."
  • 共和党のドナルド・トランプ候補   - Republican Donald Trump 
  • 泡沫候補   - a fringe candidate 
  • 予備選   - the primary contest
  • (共和党の)候補者指名を獲得する  - win the Republican presidential nomination
  • 民主党候補のヒラリー・クリントン   - Democratic nominee Hillary Clinton 
  • ほとんどの米メディア   - most U.S. media outlets 
  • 世論調査   - the opinion polls 
  • 潜在的な支持者(隠れトランプ)  - closet supporters
  • 逆境に陥る   - face adverse challenges 
  • 結束する   - bond together
  • 米国の民意   - the popular will of citizens in the United States 
  • 勝利宣言   - a victory speech
  • 混迷の大統領選   - the chaotic 2016 presidential race 
  • 民意超大国の変容   - changes in such a superpower 
  • メキシコ国境に壁を造る   - "a wall should be built along the border between the United States and Mexico"
  • 不法移民流入を防ぐ   - block the influx of illegal immigrants
  • イスラム教徒の入国を規制する   - "entries by Muslims into the United States should be restricted"
  • 国民皆保険をめざすオバマケア(医療保険制度改革)  - "Obamacare," President Barack Obama's affordable care act aiming to ensure universal health care coverage in the country
  • 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)  - the Trans-Pacific Partnership (TPP) free trade agreement
  • 地球温暖化対策の「パリ協定」  - the Paris Agreement on countermeasures against global warming
  • 即時撤廃する   - scrap immediately
  • 米軍駐留経費を全額負担する   - fully cover the expenses of stationing U.S. troops in Japan
  • 核武装する   - go nuclear
  • ソ連崩壊   - the collapse of the Soviet Union
  • 米一極支配   - "the United States has become predominant in the world"
  • 米国の理念に基づいて   - based on U.S. ideology
  • トランプ流「米国第一」主義    - Trump's "America First" policy 
  • 世界の漂流   - the changing of the world without any clear prospects
  • 故レーガン大統領にならって   - in a similar manner to former U.S. President Ronald Reagan
  • 「米国を再び偉大な国に」   - the slogan "make America great again" 
  • ~を粗末にする   - make light of ...
  • トランプ氏の集会   - a Trump rally 
  • スキャンダルにまみれる   - be tainted by a scandal (involving...)
  • 掛け声倒れになる   - end up as an empty slogan
  • オバマ政権への飽き   - voters' weariness of the Obama administration
  • 決定的な敗因   - the decisive cause of one's defeat 
  • 経済格差に苦しむ人々の怒り   - the anger of people suffering from the widening income gap
  • 甘く見る   - underestimate
  • ラストベルト(さびついた工業地帯)  - a "rust belt"
  • 民主党が強い地域   - Democratic strongholds
  • 少数派になりつつある   - slowly become a minority 
  • 米国の中心   - the center of America
  • 絶望する   - feel hopeless 
  • アメリカンドリームは過去のもの   - "the "American Dream" is a thing of the past"
  • トランプ氏の主張   - Trump's assertions 
  • アウトサイダーを自任する   - call oneself an outsider
  • 既成政治家   - the political establishment 
  • 低所得者層   - low-income earners 
  • 米国社会の不合理を解消する   - eliminate irrationality in U.S. society
  • 候補者討論会   - debates between presidential candidates
  • 既成の秩序や制度を壊す   - destroy the established order and system
  • 低次元な批判合戦   - low-level mutual criticism
  • 「最も醜い大統領選」   - one of the ugliest in U.S. history
  • トランプ氏の女性蔑視発言   - Trump's hateful remarks, including those discriminatory of women
  • よき伝統を重んじる   - attach importance to tradition (in the United States)
  • ネオコン(新保守主義派)  - neocons
  • 「小さな政府」を求める   - call for small government
  • 草の根運動「ティーパーティー(茶会)」  - the Tea Party grass-root movement 
  • トランプ氏という「怪物」を出現させる  - give birth to a "monstrous" candidate
  • 民主主義の一形態   - a form of democracy 
  • 機能不全に陥る   - become dysfunctional
  • クリントン氏の支持者との融和   - reconcile with Clinton supporters

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~の…としての資質を疑問視する   - question whether ~ is qualified to serve as ...

多くの米紙はクリントン氏を支持し、トランプ氏の大統領としての資質を疑問視した
Many U.S. newspapers expressed support for Clinton and questioned whether Trump was qualified to serve as head of state.

 
 
・(~は)たたかれるほど強くなる   - ~ become stronger whenever ~ face criticism 
投票前、ほとんどの米メディアはクリントン氏の勝利を予測したが、たたかれるほど強くなるトランプ氏は世論調査でも支持率を正確に測れなかった。
However, the opinion polls that news organizations conducted were unable to accurately measure public support for Trump, who became stronger whenever he faced criticism.


 
・~に断固反対する   - voice stiff opposition to ...
国民皆保険をめざすオバマケア(医療保険制度改革)は即時撤廃し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)にも地球温暖化対策の「パリ協定」にも断固反対--。
Moreover, Trump voiced stiff opposition to the Trans-Pacific Partnership (TPP) free trade agreement and the Paris Agreement on countermeasures against global warming.

 
 
・~と言っても大げさではなかろう   - It is no exaggeration to say that ...
経済にせよ安全保障にせよ国際的なシステムが激変する可能性を思えば、世界漂流の予感と言っても大げさではなかろう
It is no exaggeration to say that Trump's election heralds the changing of the world without any clear prospects, as international economic and security systems could drastically shift.

 
 
・(~には)... という焦りもある   - there is a desperate feeling that ... (among ~)
米国社会で少数派になりつつある白人には「自分たちが米国の中心なのに」という焦りもある。
Among white Americans, who are slowly becoming a minority in the country, there is a desperate feeling that they are supposed to be the center of America, ...

 
 
 
 
今日は、 トランプ氏の大統領選当選についての社説でした。
 
トランプ氏勝利の背景や今後の予想については、NHKの「時論公論」でわかりやすく解説されていたので、ご参考までに貼っておきますね。
 

 
 
 
 
 
それにしても、私たちはいま、歴史的な変化の時代に生きているのかもしれません。
 
今年だけで、イギリスのEU離脱に続き、トランプ氏の米大統領当選という思いもよらない事態が続き、これまで疑いなく信じてきた秩序が、ものすごい勢いで崩れていくのを感じます。
 
これは、一人一人の力ではどうにもできないほど、大きな流れなのかもしれません。
 
しかし、少なくとも、周りの意見に翻弄されたり、扇情的な情報に煽られたりしないようにするために、 現在の世界で何が起きているかをしっかり知ろうとする姿勢が大切だと思います。 (まずは、日々の社説と対訳を読んで、一緒に現実を見据えていくとしましょう、皆さん!^^)
 
 
 
 
トランプ氏は、来年1月20日、第45代アメリカ合衆国大統領に就任します。
 
はたして、彼はどのような大統領として、歴史に名を残すのでしょうか。
アメリカの人々が心から誇れる大統領となることを、願ってやみません。
 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

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