こんにちは。RIEです。
新年度も本格的に始動しましたね。
新しい年度の始まりって、なんだか改まった気持ちになりますよね。
お正月に立てた今年の目標を、現況に合わせて軌道修正する人もいるのではないでしょうか(私もそうです^^)。
皆さん、なにかと慌ただしい日々を送られているかと思います。
そんななかで、今日は、前回に続き、新年度に働き方を考えてみるシリーズ(?)第二弾。
今回のテーマは、「日本銀行の3月短観」についてです。
先日(4月4日)の読売新聞の社説が「日銀短観(日本銀行の企業短期経済観測調査)」についてでした。
「日銀短観」というと少々取っつきにくいかもしれませんが、景気回復や人手不足など、実は私たちに直接関係する情報が詰まっています。(詳しくはまた後ほど。)
新年度のこの時期にふさわしいテーマなので、今回はこの社説を読むことにします^^
日本銀行は、3日、3月の企業短期経済観測調査(短観)を発表しました。
景況感を示す業況判断指数が、2四半期連続で改善したそうです。
詳細は以下の記事をご覧ください。
今日は読売新聞の社説をお借りしました。
読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。
☆今日の社説
・読売新聞 2017年4月4日社説
「日銀短観改善 人手不足リスクに注意したい」
・The Japan News (上記社説の英訳)
”Tankan survey calls for wariness toward risks linked to labor shortage”
*リンク切れになりました。
☆内容ポイント
・日銀の3月の日銀短観が発表された。景況感を示す業況判断指数は、大企業・中小企業、各業種ともに改善傾向にある。景気回復の裾野が広がってきたのは心強い。
・一方で企業は依然として先行きを慎重に見ているようだ。その背景には、波乱含みの国際政治情勢、設備投資の減速、人手不足感の高まりなどがある。政府は企業の不安を払拭する対策に力を尽くすべきである。
☆単語メモ
- 日本銀行 - the Bank of Japana
- (日銀)短観 - Tankan survey of short-term business outlooks, "Tankan", the Tankan survey
- 人手不足リスク - risks linked to labor shortage
- 先行きの不安 - a feeling of uncertainty about the future
- 成長力を強化する - to gain greater potential for growth
- 企業経営者 - business administrators
- 景況感 - business confidence
- 業況判断指数 - the diffusion index (DI)
- 大企業・製造業 - large manufacturing companies
- 大企業・非製造業 - large nonmanufacturing corporations
- 中小企業 - small and medium-sized companies
- 2四半期連続で改善する - to show an improvement for the second consecutive quarter
- 前期比2ポイント高い12となる - to stand at 12, up two from a quarter earlier
- 6四半期ぶりの改善 - the first improvement in six quarters
- 円安・株高 - a depreciation of the yen and high stock prices
- ~を背景に - backed by such factors as ...
- 輸出関連産業 - export-related businesses
- 宿泊・飲食 - hotels and restaurants
- 個人向けサービス業 - service companies targeting individual customers
- 3カ月先を予想する指数 - the indexes for business outlooks three months ahead
- 悪化を見込む - to expect a change for the worse
- 「オバマケア」見直し - to repeal the Obamacare health insurance system
- 大規模な減税 - large-scale tax cuts
- インフラ投資 - infrastructure investment
- 波乱の要素 - causes for a possible disturbance
- 警戒感 - the sense of wariness
- 設備投資 - capital investment
- 前年度比1.4%増 - to mark a 1.4 percent increase from a year earlier
- 縮小再生産に陥る - to result in a cycle of reduced production
- 知恵を絞る - to exercise wisdom
- 人手不足 - a shortage of labor
- 雇用判断指数 - the index for the employment
- バブル末期 - the closing period of the bubble economy
- 2%台に低下する - to drop to the 2 percent range
- 完全雇用状態 - a state of full employment
- 必要な人材を確保する - to secure necessary personnel
- 労働人口 - the working population
- 省力化投資 - labor-saving investment
- トランプ氏の唱える保護主義 - protectionism championed by Trump
- 世界に蔓延する - to prevail throughout the world
- トランプリスク - the Trump risk
- 日米経済対話 - a Japan-U.S. economic dialogue
- 企業の不安を払拭する - to allay the anxiety of corporations
☆今日の使える表現
・先行きを慎重に見る - take a cautious view of the future
一方で、企業は依然として先行きを慎重に見ているようだ。
At the same time, corporations still seem to take a cautious view of the future.
・~に勢いがつかない - momentum is flagging in ...
設備投資も勢いがつかない。
Also, momentum is flagging in the corporate sector’s capital investment.
・守りの姿勢を続ける - continue to adopt a defensive stance
企業が守りの姿勢を続ければ、縮小再生産に陥り、日本経済はいつまでも浮上しまい。
If corporations continue to adopt a defensive stance, it would result in a cycle of reduced production, making it impossible for the Japanese economy to ever revive.
・~なみの水準を記録する - registere a level comparable to ...
雇用判断指数は労働力の「不足」を訴える企業が「過剰」とする企業を大きく上回り、バブル末期なみの水準を記録した。
The index for the employment situation registered a level comparable to that in the closing period of the bubble economy, as corporations complaining of a manpower “shortage” greatly outnumbered those feeling an “excess.”
・~が受ける痛手は計り知れない - it would deal an immeasurable blow to ...
トランプ氏の唱える保護主義が世界に蔓延すれば、日本の輸出産業などが受ける痛手は計り知れない。
If protectionism championed by Trump prevails throughout the world, it would deal an immeasurable blow to Japan’s export and other industries.
☆そもそも、短観とは?
ここまできて今さらですが、、
それで、そもそも「短観」とは何なのでしょうか?
もしかして社会人として常識なのかもしれませんが、実は私、一応知ってはいるものの、うまく説明できる自信がありません。
そういうあやふやな知識が一番あやしい!
というわけで、ここで、改めておさらいすることにします。
まずは、何をさておき、日本銀行のウェブサイトを見てみましょう。
日銀や金融、経済に関してQ&A形式で解説してくれるページ、
その名も「教えて!にちぎん」からの抜粋です。
「短観」とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan
短観(「タンカン」と読みます)は、正式名称を「全国企業短期経済観測調査」といいます。
統計法に基づいて日本銀行が行う統計調査であり、全国の企業動向を的確に把握し、金融政策の適切な運営に資することを目的としています。
全国の約1万社の企業を対象に、四半期ごとに実施しています。
短観では、企業が自社の業況や経済環境の現状・先行きについてどうみているか、といった項目に加え、売上高や収益、設備投資額といった事業計画の実績・予測値など、企業活動全般にわたる項目について調査しています。
短観は、国内外で利用されており、海外でも"TANKAN"の名称で広く知られています。
…とのことです。
さらに詳しい解説は以下のページにありますので、ご興味あればどうぞ~。
「短観」(企業短期経済観測調査)のFAQ : 日本銀行 Bank of Japan
また、こちらも合わせて見てみるといいかも。
短観で使われる景気の判断指数、「業況判断指数」についでです。
業況判断指数・DI│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
「景気が良い」と感じている企業の割合から、「景気が悪い」と感じている企業の割合を引いたもので、DI(Diffusion Index)とも表されます。DIの数値は50が横ばいを表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる企業が多いことを示します。
なるほど。。
これで、もやもや~ではなく、しっかりわかった気がします。
皆さんにもお役にたてば嬉しいです!
☆関連英文記事
今回の日銀短観に関連した英文記事をいくつか貼り付けておきますね。
私もブログを書いた後でじっくり読むとします。
*動画あり
動画でも「TANKAN」と言っていますね^^
今日は「日銀短観」についておさらいしました。
私の今年度の目標の一つは、経済に詳しくなることです。
お正月にもそんなことを言っていたような気もしますが。。
まあ、一生勉強ですから^^;
経済関係の社説は、これからもできるだけ取り上げていこうと思います!
今日は以上です。
皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。
RIE