社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

祝☆稀勢の里、横綱昇進 〜大相撲の英語〜

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「稀勢の里、横綱昇進」です。

 

皆さんご存知でしょうが、先日、大相撲の大関・稀勢の里(*敬称略)が第72代横綱に昇進しました。



 

 

いやあ、よかったですね♪

実家の父がデビュー当時からの稀勢の里ファンだったので、私もひそかに応援しておりました。

本当におめでとうございます!

お祝いの気持ちをこめて、当ブログでも取り上げさせていただきます^^

 

 

 

日本の国技(national sport)である相撲については、日本に興味のある外国人から何かと質問されることがあります。

昔から馴染みのあることなのに、いざ英語で説明しようとすると、「〇〇場所」、「番付」、「土俵」などの言葉がさっと出てこなかったこともありました。(意外と他の格闘技で使うような単語で、拍子抜けしたりして。。)

ここで覚えておけば、日本文化を紹介する際に役に立つこともあるのではないでしょうか^^

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2017年1月25日社説

 「新横綱稀勢の里 精進重ねてけん引役に」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Worldly new Yokozuna Kisenosato signals sumo's coming power shift”

 


 

 

 

☆内容ポイント

 ・大相撲初場所で初優勝を果たした大関・稀勢の里の横綱昇進が決定した。日本出身力士としては1998年以来、19年ぶりとなる横綱昇進となる。 

 

・稀勢の里は15歳での角界入り以来、早くから将来を期待されていたが、綱取りまで15年、大関になってからも5年を要した。ここ一番での弱さが指摘されていたが、一層の稽古に励んだ結果、近年は実力と安定感を増している。「苦労人横綱」の誕生を祝福したい。 

 

・同時に、モンゴル出身の3横綱など外国出身者が、不祥事により相撲界への厳しい目が注がれる中で「国技」を支えてきたことも忘れてはならない。来場所から4横綱時代が始まる。最近は角界の勢力図に変化の兆しが見えるだけに、新横綱への期待は大きい。 稀勢の里にはさらに精進を重ね、角界のけん引役を務めてほしい。 

 

 

☆単語メモ

  • 横綱 - Yokozuna (or "a grand champion" 
  • 大関 - Ozeki (or "a champion” 
  • 稀勢の里   - Kisenosato
  • 大相撲初場所   - the New Year's Grand Sumo Tournament
  • 初優勝   - one's first-ever championship
  • 横綱審議委員会(横審)  - the Japan Sumo Association's yokozuna deliberation committee
  • 横綱に推薦する   - recommend ... for promotion to sumo's highest rank
  • 満場一致で   - unanimously
  • 日本出身力士    - a Japan-born rikishi / a native Japanese wrestler
  • 夏場所    - the Summer Grand Sumo Tournament
  • 第3代若乃花   - Wakanohana III 
  • 不祥事    - a series of terrible scandals
  • 「国技」を支える   - keep Japan's "national sport" afloat
  • 番付   - the ranks / the ranking
  • 九州場所    - the Kyushu Grand Sumo Tournament
  • 白鵬の連勝記録   - Hakuho's consecutive victory streak 
  • 相撲史に残る一番   - one of the greatest moments in sumo history
  • 綱取り   - promotion to yokozuna 
  • 実を結ぶ   - reap one's reward
  • 真っ向勝負する   - fight head on
  • 勝っても負けても   - win or lose
  • 表情を変えない   - never let one's feelings show on one's face 
  • 人気の秘密   - a key component of one's popularity
  • 3横綱に土をつける   - take down all three yokozuna 
  • 千秋楽の結びの一番で   - in the climactic match 
  • 土俵際   - the very edge of the ring 
  • 逆転する   - turn the tables for the victory
  • 安定感を増す   - establish a steady record of success
  • 4横綱時代   - the four-yokozuna era 
  • 来場所   - the next grand tournament
  • 無敗を誇る   - stand essentially without rival at the top of the sumo mountain
  • 力に陰りが見える   - begin to look beatable
  • 故障が目立つ   - be beset by breakdowns
  • 若手   - youthful up-and-comers 
  • 親方   - stablemaster 
  • しこ名   - ring name

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・早くから(将来を)期待される   - be tabbed for greatness from an early age

早くから大関、横綱を期待されていた。

Kisenosato had been tabbed for greatness from an early age, with observers expecting a fast rise to ozeki and yokozuna.

 

 

 

・~として語り継がれている   - It is still spoken of as ...

相撲史に残る一番として語り継がれている

It is still spoken of as one of the greatest moments in sumo history.

 

 

 

・勢力図に変化の兆しが見える   - a major power shift is in the offing

高安や御嶽海ら若手の台頭もあって勢力図には変化の兆しが見えるだけに新横綱への期待は大きい。

All in all, it appears as though a major sumo power shift is in the offing, and that alone gives us high hopes for the new yokozuna.

 

 

 

・さらに精進を重ねる   - devote oneself yet further to ...

・~のけん引役を務める   - carry ... into the future on one's shoulders

その言葉通り、さらに精進を重ね、角界のけん引役を務めてほしい。

We would very much like to see him devote himself yet further to the sport, and carry the sumo world into the future on his broad shoulders.

 

 

  

☆関連英文記事

 

・The Japan Times



 

・The Guardian(英文記事)


 

・The Guardian(英文字幕つき動画)


 

 

 

☆相撲についての英文サイト 

相撲について説明している英文のサイトを探してみました。 

通訳案内士試験対策にも…なるかな? 

 

・日本相撲協会公式サイト(英文ページあり)


 

・外国人観光客向けの相撲ガイド

 


 

 

 

稀勢の里の横綱昇進、一時不祥事が続いた相撲界にとっては、久しぶりに晴れやかな話題でしたね♪

 

先日の昇進決定の直後、実家の父に電話をしたら、それはそれは大喜びしておりました。

その喜びようたるや・・・サッカー・ワールドカップの夜にパブリックビューイング会場に集まった、顔に国旗をペイントした若者たちを思い出しました。今にも「感動をありがとう!」と言いだしそう^^;

 

稀勢の里の入門当時から応援してきて、早15年。

時にはやきもきしながら長く見守ってきたファンとして、これほど嬉しいことはないようです。

きっと全国津々浦々に、同じような気持ちの人々がたくさんいるのでしょうね。

 

 

本当に、日本国民に感動を与えた出来事なのだと、しみじみ思いました。

社説に出てきた言葉を借りれば、「苦労人横綱」・稀勢の里。本当におめでとうございます!

 

 

4横綱時代となり、大相撲は今後ますます面白くなりそうですね。

幸いシンガポールでもTV放映しているので、来場所は私も久しぶりに観戦してみようと思います^^

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

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