社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

日本ファン急増計画進行中?! 外国人観光客、2千万人突破

 

おはようございます。RIEです。

 

お久しぶりです。

元気でやっております。

そして、ブログ、まだ続けてます!笑

 

トランプ氏就任の記事を書いてから更新がぱたりと途絶えていたので、身内から「ショックのあまりブログをやめたの?」と聞かれてしまいました。

 

いえいえ、そんなことは^^;

トランプ氏の当選は、正直私にとっては大きな衝撃でしたが、まだまだ時事英語からは離れません。

今後ともよろしくお願いします!

 

 

そのトランプ氏、私がブログ更新をしていなかったこの二週間のうちに、安倍首相と会談したり、TPP離脱宣言をしたり、政府要職の人選を進めたりと、着実に次期大統領としての基盤を築いているようですね。

 

新聞各社の社説題材も、トランプ氏関連が続いています。

しかしそんな空気はあえて読まずに、今日のブログは、まったく違う内容です。

 

今日のテーマは、「訪日外国人観光客、二千万人突破」です。

 

 

 

今年、日本を訪れた外国人旅行者が2000万人を突破したそうです。

昨年は1年間で過去最多の1974万人を記録しましたが、今年はなんと、10カ月で2000万人に達したとのこと。

 

訪日外国人数が初めて1000万の大台に乗ったのは2013年のことというので、その急増ぶりがいかに目覚ましいかがわかりますね。
 
 

個人的に非常に関心のある、このテーマ。 

以前にも当ブログで扱いました。


 

外国人観光客2千万人突破のニュースについて、11月1日の毎日新聞が社説で取り上げて以来、当ブログの題材に使いたいとずっと思っていました。

 

少し前の社説になってしまいましたが、今日は久々の更新ですし、自分のやりたいテーマということで!^^

また、通訳・翻訳者や、英語を学ぶ方々も関心をお持ちなのではと思います。

 

では、久しぶりに一緒に読んでいきましょう^^

 

    
 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年11月1日社説

 「訪日客2千万人 息の長いファン作りを」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Cultivating 'Japan fans' key to attracting repeat foreign visitors”

 


 

 

 

☆内容ポイント

 ・今年、訪日外国人旅行者数が2000万人を突破した。昨年は1年間で過去最多となる1974万人を記録したが、今年は10カ月で2000万人に達した。外国人の日本訪問は予想以上の速さで増加し、政府は今や「20年に4000万人」を目標としている。

 

・訪日外国人の増加により、直接的な経済効果だけではなく、企業や地域社会が外向きの思考へ意識転換することが期待できる。しかし、世界規模で見れば、まだまだ成長の潜在性はある。

 

・重要なのは、訪日客を単なる消費者と見ないことである。訪日客の消費額は円高や海外の経済情勢に左右されやすい。観光の目玉となる施設がなくても、農業や環境問題、防災等の体験型の観光など、身近に埋もれている魅力や招致の手法を掘り起こすことにより、リピーターの訪日客増加が期待できる。多様な品ぞろえで、息の長いファンづくりを目指したい。

 

 

 

☆単語メモ

  •  日本を訪れた外国人旅行者/訪日外国人数   - the number of foreign visitors to Japan /  foreign visitors 
  • 2000万人を突破する   - smash through the 20 million mark
  • 1000万の大台に乗る   - top 10 million 
  • 「20年に2000万人」   - "20 million people by 2020" 
  • 地方   - the countryside
  • 買い物や宿泊など   - shopping, eating and filling Japan's hotel rooms
  • 直接的な経済効果   - direct and obvious economic benefits 
  • 外向きの思考   - outward-looking in one's thinking
  • を(大きく)しのぐ   - beat ... by a wide margin
  • 成長の潜在性がある   - have a lot of tourism growth potential
  • 単なる消費者   - mere consumers
  • 訪日に不利な円高   -  "a rising yen may make Japan a less attractive destination"
  • 外国人客を増やす   - attract foreign shoppers
  • 量販店   - a big-box retail outlet / retailer 
  • ~を誘致する   - bring in ... 
  • 一時的な集客効果がある   - see a short-term rise in visitors 
  • 観光の目玉となる施設    - sparkly tourist-oriented facilities 
  • 魅力や招致の手法   - attractions and ways to welcome foreign tourists 
  • 土地の食を味わう   - chow down on fresh produce
  • リサイクル施設   - recycling centers 
  • 体験型の観光   - "hands-on" experiences 
  • リピーターの訪日客を増やす   - attract more people back to Japan for repeat visits
  • 観光資源   - a resource for attracting visitors
  • 東京消防庁   - the Tokyo Fire Department 
  • 地震の揺れなどを体験    - feel what it's like to be in an earthquake
  • 海外向けの宣伝をする   - be marketed outside Japan
  • 日本のさまざまな顔   - the many faces of Japan
  • 息の長いファン作り   - cultivate long-term "Japan fans" 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~は多くの意味で歓迎できる   - be a welcome development on many fronts

国内の人口が減少に転じ、特に地方の過疎、高齢化が進む中、世界から人がやって来ることは多くの意味で歓迎できる
The wave of people coming to see Japan is a welcome development on many fronts, especially as our country's population ages and begins to decline, particularly in the countryside.

 

・足をすくわれかねない   - ~ could lead to a nasty trip-up

目標設定自体、悪いことではないが、消費額ばかりにこだわると足をすくわれかねない

There's nothing wrong with setting a numerical target in and of itself, but focusing solely on visitor spending could lead to a nasty trip-up.

 

・案外身近に埋もれている   - be close to hand and just waiting to be uncovered

魅力や招致の手法は案外身近に埋もれているものである。

There are attractions and ways to welcome foreign tourists that are close to hand and just waiting to be uncovered.

 

・~ばかりでは無理が来る   - If ~ spends all its time ...ing, it will eventually hit a wall

数字を追うばかりでは無理が来る。

If Japan spends all its time chasing visitor numbers and tourist spending figures, it will eventually hit a wall.

 

 

 

☆関連英文記事

 今日の社説テーマに関連した英文記事をいくつかご紹介します。

 

・The Japan Times


・The Wall Street Journal


 

 

☆日本政府観光局のウェブサイト

外国人観光客誘致について、忘れてはならないのはこちら。

日本政府観光局のウェブサイトです。

美しい写真とともに、詳細な観光情報が10カ国語以上で掲載されています。

 

このサイトをみていると、今すぐにでも日本に行きたくなります。

日本は美しい国ですねえ…(すっかり旅行者感覚)。


 

上記サイト内に、今回の社説テーマに関連する記事もありました。

Number of foreign visitors to Japan in 2016 surpasses 20 million

 

また、訪日旅行客の国籍についての統計はこちらです

2016年1月~10月では、中国、韓国、台湾が訪日旅行者数トップスリーなのですね。

 

 

ちなみに、同時期のシンガポールからの旅行者数は、のべ24万2600人。

人口約540万の国にしては、なかなかいい線いってる気がしませんか。

 

日本への観光旅行、シンガポールの人々の間で、本当に大人気です。

日本人として嬉しいのはもちろんですが、私が行ったことのない小さな街にまで詳しかったり、その熱意たるやちょっと驚くくらいです。

 

 

この流れにのってか、JR東日本は、近々、情報発信・訪日サポートを行う「JAPAN RAIL CAFE」をシンガポールにオープンするそうです。

 

普通のカフェも併設されているそうで、なんだか楽しそう。

私も覗いてみるとします!

 

 

 

このような努力の積み重ねで、これからどんどん訪日観光客が増えてくれるといいですね♪

 

インバウンド事業で経済が活性化するのはもちろんですが、日本に来る外国人が増えることで、日本社会そのものが少しずつでも「外向き志向」になっていくのでは…と、心から期待しています。

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

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