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社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

大隅良典 東工大栄誉教授、ノーベル生理学・医学賞受賞!

社会 国際

 

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「大隅良典 東工大栄誉教授、ノーベル生理学・医学賞受賞」です。

 

 

皆さんご存知の通り、またおひとり、日本人ノーベル賞受賞者が誕生しました。

東京工業大学の大隅良典栄誉教授です。

 

植物や動物などの生物が細胞内で不要なたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明したということで、10月3日、ノーベル生理学・医学賞を授与されました。

 

この仕組みは、パーキンソン病やがんなどの病気に関わっていて、新たな創薬に道を開くものとのことです。

 

おめでとうございます!

そして、未来への希望をありがとうございます! 

 

 

 

こういう明るい話題の社説はいいですねえ♪

張り切って読んでいくことに致しましょう!

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意くださいね。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年10月4日社説

 「ノーベル医学賞 生命が続く仕組み解明に栄誉」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Prof. Ohsumi honored for elucidating mechanism of organisms’ survival”

  

 

 

 * リンク切れになりました。

 

 

 

☆内容ポイント

 ・今年のノーベル生理学・医学賞が、大隅良典・東京工業大栄誉教授に贈られた。自然科学分野で3年連続の日本人の受賞となる。授賞理由は、「細胞自食作用(オートファジー)」の仕組みの発見。細胞の中で絶え間なく起きているたんぱく質のリサイクル現象を、遺伝子レベルから明らかにしたことが評価された。

 

・自食作用の仕組みの解明が、パーキンソン病やがんの治療にもつながる可能性があるといわれる。実現に向けて研究開発が加速することを期待したい。

 

・近年は日本人のノーベル賞受賞が相次いでいる。政府が過去に基礎科学を地道に支援したことの成果だろう。大隅氏は「基礎研究を見守ってくれる社会になってほしい」と語る。日本の論文発表数はこのところ低迷しているが、後進の研究者が独創的な分野に専念できる環境を充実させたい。

 

 

 

 

☆単語メモ

  • ノーベル生理学・医学賞   - the 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine
  • 大隅良典・東京工業大栄誉教授   - Yoshinori Ohsumi, an honorary professor at the Tokyo Institute of Technology
  • 解明する   - elucidate
  • 日本発の研究成果   - research results from Japan 
  • 世界に評価される   - be recognized by the world 
  • 生物が安定して生き続ける仕組み   - a mechanism of living organisms’ stable survival
  • 自然科学   - natural science
  • 基礎研究   - basic research 
  • 「細胞自食作用(オートファジー)」  - “autophagy,” a process of “self-eating” by cells
  • たんぱく質   - proteins
  • 細胞の中で絶え間なく起きているたんぱく質のリサイクル現象   - the phenomenon of proteins continuously recycled within cells
  • 遺伝子レベルから   - on a genetic level
  • 自食作用    - the autophagic process 
  • 栄養分   - nutrients
  • 特殊な膜が出現して   - a particular membrane emerges
  • 細胞組織   - cellular tissues 
  • アミノ酸   - amino acids
  • 生命の維持に不可欠な   - essential for the maintenance of life
  • 神経細胞   - nerve cells
  • 心臓の細胞   - cardiac cells
  • 止まることなく動き続ける   - continue working without ever stopping
  • 生命現象の基本原理   - the basic principle of a life phenomenon
  • 研究成果   - the fruit of research
  • ~の発症   - the onset of ... 
  • パーキンソン病   - Parkinson’s disease
  • がん細胞   - cancer cells 
  • 画期的な治療法   - a groundbreaking remedy
  • 動物細胞   - animal cells 
  • 「人がやらないことをやる」  - “I will do what others don’t want to do,” 
  • 独自の視点で   - from one’s original perspective 
  • 科学者の原点   - the starting point for a scientist
  • 日本人ノーベル賞受賞者   - Japanese Nobel Prize winners
  • 基礎科学   - fundamental science 
  • 地道な支援    - steady support
  • 10年、20年を経て   - over the passage of one or two decades
  • 結実する   - come to fruition 
  • ~を見守る   - keep watch over ...
  • 研究現場の活気    - the vitality at research labs
  • 日本の論文発表数    - the number of theses and dissertations announced by Japanese researchers
  • 低迷する   - hover at low levels
  • 独創的な分野   - one's original research field

 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~が改めて示される   - demonstrate once again that ...

日本の基礎研究が国際的に最高水準にあることが、改めて示された

It has demonstrated once again that Japan’s basic research is at the world’s highest level.

 

 

・~を…に分解する   - decompose ~ into ...

・~を…に作り替える   - transform ~ into ...

一時的に細胞の栄養分が不足しても、特殊な膜が出現して、当面は不要な細胞組織やたんぱく質アミノ酸に分解し、生命の維持に不可欠なたんぱく質に作り替える

Should the cell temporarily run short of nutrients, a particular membrane emerges, decomposing cellular tissues and proteins nonessential for the time being into amino acids, and transforming them into proteins essential for the maintenance of life.

 

 

・~に挑む   - take on the challenge of ...ing

自食作用は20世紀半ばから、動物細胞で観察されていたが、解明に挑む研究者は少なかった。

Autophagy has been observed in animal cells since the middle of the 20th century, but few researchers took on the challenge of elucidating the mechanism.

 

 

・~の機会に恵まれる   - be blessed with the opportunity of ...ing

大隅氏は「基礎的な研究者も(ノーベル賞の)機会に恵まれる、と若い人が知ってくれたら、うれしい」と訴えた。

 Ohsumi said, “I feel happy if young people come to know that basic researchers are also blessed with the opportunity [of winning a Nobel Prize].” 

 

 

 

 

 

☆「オートファジー」について

大隅氏が研究されている「自食作用(オートファジー)」について、専門外の私でもわかるように説明されている(ここ重要…!)ウェブページを探してみました。

 

いくつか紹介しますので、ご興味ある方はご覧ください。

 

 

 

 

 

 

☆関連英語ニュース

関連の英語ニュースも貼っておきますね。

日本人として誇らしいですね^^

 

・CNN

 

・The Guardian


・Reuters (英語動画あり)


 

 

 

今日はとてもおめでたいニュースでしたね。

社説がいつもこうだといいのですが^^

 

 

 

個人的には、大隅氏が、基礎研究の重要性を繰り返し強調されていることがとくに印象に残りました。


 

 

以下、お言葉を引用させていただきます。

「“役に立つ”という言葉が、とても社会をダメにしていると思う。本当に役にたつのは、10年後か20年後か、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて科学を一つの文化として認めてくれるようにならないかと強く願っている」

 

 

大隅氏のお話は科学についてでしたが、近年、高等教育においても、「就職に役に立たない」文学や歴史学などの人文学系は軽視されがちだと聞きます。

外国語教育においては、大学教員が担当するのではなく外部の民間機関にすべて委託してはどうか、という意見もあるとか。

 

実益優先、実学重視に偏りがちな昨今の風潮ですが、大隅氏の偉業が評価されたのをきっかけに、その姿勢が見直されることを願います。

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

  

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