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社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

日本銀行・金融緩和の枠組み見直し 目標達成は長期戦で!

経済

 

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「日本銀行 金融緩和の枠組み見直し」です。

 

 

9月21日の金融政策決定会合にて、日本銀行(日銀)は、これまでの大規模な金融緩和の枠組みを見直すことを決定しました。


 

今日の話題は、「金融政策」。

うーん、時事英語をまなぶには欠かせないテーマではありますが、なかなかとっつきやすいものではないですよね。私も、ブログのテーマが「五輪」や「ポケモンGO」だった時と比べて、少々テンションが下がり気味なのは否めません^^;

 

 

このたびの日銀の金融緩和についても、大きく報道されてはいるものの、内容が今一つ掴めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

しかし、ご安心ください!

 

今回の金融緩和ではなにがポイントなのか。NHKの「時論公論」がわかりやすく解説してくれています。

いつもありがとう、時論公論さん!

 

 

上記ページによりますと、今回の金融緩和における解説のポイントは二つとのことです(以下、引用させていただきます)。

 

【ポイント】
解説のポイントは、2つ。


▼1つ目は、今回の決定で、日銀が、2%の物価目標の達成について、短期決戦から長期戦に切り替え、手法もそれにあわせて変えたという点です。


▼そして、そのことは、「デフレ脱却」「経済再生」というアベノミクスのゴールをめざすには、日銀だけに頼るのでは限界があるということを、はっきり示したという点です。

 

 

つまり、「短期決戦から長期決戦へ軸足を移したこと」、そして「日銀頼みには限界があると示したこと」が、今回の日銀の金融緩和が持つ意味であるようですね。

それを念頭におきつつ、社説を読んでいきましょう^^

 

 

なお、日銀の金融緩和については、以前にも当ブログで取り上げました。

出てくる単語もかなり重複していますので、よかったら、あわせてご覧ください。

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年9月22日社説

 「日銀金融緩和 長期戦に舵を切った黒田路線」

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Kuroda shifts to long-term strategy in battle to bring end to deflation”

 

 

 

* リンク切れになりました。 

 

 

 

☆内容ポイント

・日本銀行が、長期金利を重視する新たな金融緩和の仕組みを打ち出した。黒田東彦総裁は2013年の就任後、「2年で物価を2%上昇させる」との目標を掲げ「異次元の金融緩和」に踏み切ったが、今もなお実現できていない。今回の新方針には、金融政策を短期決戦から長期戦へ転換する狙いがあるとみられる。

 

・柱は、長期金利を0%程度に誘導できるように国債を買い入れ、金利を操作する手法である。また国債の購入方法を柔軟化し、軸足を量から金利へ移すことで、緩和政策の持続性を増す効果を狙う。期限を切らず、2%の物価上昇が安定して実現するまで、金融緩和を長期にわたり継続する方針が明確になった。

 

・物価が上がらない一因は、長期のデフレにより、企業や家計の物価上昇期待が高まらないこととみられる。この状態を短期間で脱するのは容易ではないだろう。日銀は新方針の実行に当たり、市場との対話を重視し、金融政策の予見可能性や透明性を高める必要がある。脱デフレには、金融政策だけでなく、官民挙げた取り組みが不可欠である。

 

 

 

☆単語メモ

  • 日本銀行   - the Bank of Japan 
  • デフレ脱却   - bring end to deflation / overcome deflation
  • 金融緩和   - monetary easing 
  • ~を粘り強く進める   - tenaciously push ahead with ...
  • ~に十分に目配りする   - thoroughly monitor ... 
  • 新たな~の枠組みを打ち出す   - hammer out a new policy framework for ...
  • 長期金利   - the long-term interest rate
  • 黒田東彦日銀総裁   - BOJ Gov. Haruhiko Kuroda 
  • 「2年で物価を2%上昇させる」  - “realizing 2 percent inflation in two years”
  • ~との目標を掲げる   - lay out a goal of ... ing 
  • 「異次元の金融緩和」  - “a new dimension of monetary easing” 
  • ~に踏み切る   - launch ...
  • 国債大量購入   - the BOJ’s massive Japanese government bond purchases 
  • マイナス金利政策   - the bank’s negative interest rate policy
  • そうした局面で   - at this phase 
  • 短期決戦   - the short-term battle 
  • 長期戦   - a long-term fight
  • 「妥当な判断だ」  - "This judgment is reasonable."
  • 金利を操作する   - manipulate interest rates 
  • 長期金利を0%程度に誘導する  - guide the long-term bond yields to around zero percent
  • 超長期金利   - ultra-long-term interest rates
  • 収益悪化    - the deterioration of earnings 
  • 年金や保険の運用難   - difficulties involved in the management of pension and insurance funds
  • 幅広い国債   - a wide variety of the bonds 
  • 満期までの期間にこだわらず   - without being particular about their maturity
  • 期限を切らず   - without setting a deadline
  • 企業や家計    - companies and households
  • 物価上昇期待   - expectations that prices will increase 
  • 「どうせ物価は上がらない」との認識   - the perception that “prices won’t increase anyway”
  • 市場との対話   - dialogue with the market 
  • 市場に混乱が生じる   - confusion will arise in the market.
  • 異例の政策   - the unconventional policy 
  • ~の成否   - success or failure of ...
  • 長期戦に臨む   - pursue a long-term battle
  • 「サプライズ手法」  - the “surprise approach”
  • 予見可能性や透明性   - the predictability and transparency 
  • 潜在成長率   - the potential growth rate 
  • ~を断行する  - push through ... 
  • 内部留保   - internal reserves 
  • ~を…に振り向ける   - divert ~ to ... 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・shift ~ from A to B    - ① AからBへ、~の舵を切る

               - ② 軸足をAからBへ移す          

そうした局面で日銀が決めた新方針には、当初狙った短期決戦から長期戦、金融政策かじを切る狙いがあろう。

The new policy adopted by the bank at this phase is apparently aimed at shifting its monetary policy from the short-term battle that the BOJ initially intended to a long-term fight.

 

購入手法を柔軟化しながら、軸足をから金利へ移すことで、緩和政策の持続性を増す効果を狙っている。

The bank is aiming to increase the sustainability of its monetary easing policy by shifting its emphasis from quantity to interest rates while taking a more flexible approach to the way it purchases Japanese government bonds.

 

 

・~に配慮したとみられる   -  appear to have given consideration to ...

金利低下による金融機関の収益悪化や、年金や保険の運用難に配慮したとみられる

The central bank appears to have given consideration to the deterioration of earnings at financial institutions due to falling interest rates, as well as to difficulties involved in the management of pension and insurance funds.

 

 

・~との認識が世の中に広がり、定着した   - the perception that has spread and persisted in the country

20年に及ぶデフレで「どうせ物価は上がらない」との認識が世の中に広がり、定着してしまった

Because deflation has persisted for two decades, the perception that “prices won’t increase anyway” has spread and persisted in the country.

 

 

 

 

☆社説いろいろ

 

各方面への影響の大きさを考えると当然ですが、今回の日銀発表については、新聞各社も社説の題材としていました。

 

当ブログでは、サイト上で日英対訳が入手しやすいことから、以前より読売新聞と毎日新聞の社説を扱っています。その二社のうち、今回はどちらの社説を題材とするか迷ったのですが、結局、読売新聞の方を選びました。

 

その理由は、「毎日新聞の社説は分量が二倍だった」という単純なものが一つ(笑)。そして、今回の毎日の社説は、批判的色合いが強すぎるかなという気がしたからです。

 

読売の社説では、マイナス金利政策の成果が狙いほど上がっていないことに触れながらも、「長期戦に切り替え」というニュアンスだったのですが、毎日の方では「無謀な実験は失敗に終わったということだ。(本文より引用)」という強めの論調でした。

同じ事柄でも、新聞社の立場や信条により、異なる視点から書かれているという一例だと思います。

 

できるだけ中立であることを信条としている当ブログとしては、ちょっと今回の毎日社説はどうかなあと…。

 

もちろん、毎日の社説を批判しているわけではありません。いろいろな意見に触れられることが、複数の新聞を読む面白さだと思います。

 

ご参考まで、毎日新聞の社説および英訳版を載せておきますね。

読売の社説に出てきた用語ももちろん数多く出てきますので、英語学習を兼ねて、ぜひご一読ください。

 

 

いかがでしたか。 読売新聞の論調と、かなり違いますよね。

皆さんは、どちらの社説がお好みだったでしょうか?^^

 

  

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

  

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