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社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

どうなる日中関係… 尖閣周辺領海の中国船 

国際 安全保障 アジア

 

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「中国船による尖閣周辺領海侵入」です。

 

当サイトで何度目かの中国の軍事ネタですが、今回は南シナ海ではありません。

尖閣諸島の方です。

日本にとっては、より差し迫った問題といえそうです。

 

 

ここ数日、中国が多数の公船による尖閣領海への侵入を繰り返し、示威活動をエスカレートさせているとのこと。

ニュースで映像をご覧になった方も多いと思います。

 

 

 

今日は毎日新聞の社説からです。 

念のため、尖閣諸島や南シナ海周辺の位置関係については、以下の地図をご覧ください。

こちらのサイトからお借りしました。)

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年8月10日社説

 「尖閣沖の中国船 挑発やめ真剣な対話を」

 

・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”China must show self-restraint over Senkakus to restore trust”

 



 

 

☆内容ポイント

・中国の公船多数が尖閣諸島周辺の領海侵入や接続水域での航行を繰り返し、日本政府が抗議する事態が続いている。2012年に日本が尖閣諸島を国有化した後、中国は領海侵入を繰り返してきたが、今回は最大規模となる。

 

・中国は、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決に反発している。今回の件は、中国への国際包囲網を主導するとみられる日本に対する意趣返し、および国内向けに強い姿勢を示す狙いもあるのだろう。

 

・過去の領海侵入事件に加え、最近の中国海軍の活発化、海上ガス田施設でのレーダー設置など、懸念を抱かせる行動が少なくない。こうした挑発は対話の環境を悪化させるだけであり、中国は一方的に緊張を高める行為を自制すべき。 

 

 

・今後、G20、日中韓首脳会談、さらに王毅外相の来日など、日中対話の機会はある。中国の対話への真剣度が問われる。一方、日本も、相互不信の解消のために、本気で関係改善に取り組む姿勢を示す必要がある。 

 

 

 

☆単語メモ

  • 尖閣諸島   - the Senkaku Islands in Okinawa Prefecture / the Senkakus 
  • 領海   - Japanese territorial waters 
  • 中国海警局の公船   - China Coast Guard ships 
  • 接続水域   - Japan's contiguous zone 
  • 対話の環境を悪化させる   - sour the environment for ongoing bilateral dialogue
  • 一方的に緊張を高める   - unilaterally jack up tensions
  • ~を国有化する   - nationalize ... 
  • 日本の実効支配   - Japan's effective control over (the islands)
  • 日中漁業協定   - a Japan-China fishing agreement 
  • 中国漁船   - Chinese fishermen 
  • 排他的経済水域(EEZ)   - Exclusive Economic Zone (EEZ)
  • 仲裁裁判所   - the Permanent Court of Arbitration in The Hague 
  • (中国)包囲網をつくる   - an international effort to encircle China in a bid to pressure Beijing
  • 日中平和友好条約    - the Treaty of Peace and Friendship between Japan and the People's Republic of China
  • 「偶発的」   - a case of mistaken navigation
  • 同じ動きをぶり返す   - revive the same kind of behavior
  • 日中関係の基礎が揺らぐ   - shake the foundation of bilateral relations
  • 東シナ海   - the East China Sea
  • 中国海軍の艦船   - a Chinese Navy warship 
  • 「国際海峡の航行」   - "cruises through international channels." 
  • 準軍事組織   - auxiliary naval units
  • 大量の漁船の集結   - the mass gathering of China's fishing fleet 
  • レーダーの配備   - install radar (on...) 
  • ガス田開発   - the country's ongoing development of gas fields 
  • 日中関係改善に向けた4項目合意   - a four-point plan to improve relations
  • 対話と協議   - dialogue and cooperation 
  • 情勢の悪化を防ぐ   - prevent conditions from deteriorating
  • 危機管理メカニズムの構築   - set up a danger management mechanism
  • 関係改善の動きを改めて軌道に乗せる   - get relations back on the improvement track
  • 中国・杭州   - Hangzhou, China
  • 日中韓首脳会談    - a Japan-China-South Korea summit
  • 中国の王毅(おうき)外相   - China's Foreign Minister Wang Yi 
  • 事態鎮静化に動く   - calm the situation
  • 「中国脅威論」  - the "China threat"
  • 相互不信   - the atmosphere of mutual mistrust 

 

 

☆今日の使える表現

 

・これまで以上に度を越えている   - surpass all those that came previously

 日本の実効支配を突き崩す狙いとみられるが、今回はこれまで以上に度を越えている。 

This was seen as an attempt to shatter Japan's effective control over the islands, which are also claimed by China, but Beijing's recent incursions have surpassed all those that came previously.

 

 

・意趣返し   - a type of revenge

意趣返しの意図や中国国内向けに強い姿勢を示す狙いもあるのだろう。

It seems likely that the recent incursions into Japanese waters are a type of revenge, as well as an effort to make the Chinese government appear strong to its own people.

 

 

・交渉が宙に浮きかける   - negotiations were left up in the air

中国が「偶発的」と釈明し、再発防止を確約して条約締結にこぎつけたが、一時は交渉が宙に浮きかけた

The two countries managed to sign the treaty although negotiations were left up in the air for a short time due to the incident.

 

 

・疑心暗鬼が深まる   - raise suspicions in ...

ただちに軍事利用が可能ではないとしても、相互信頼が欠如する中では疑心暗鬼が深まる

Even if the radar can't be used for military purposes, it will raise suspicions in the current environment of degrading mutual trust.

 

 

・不信感が根強い   - have a deeply rooted distrust of ...

一方で中国には日本が「中国脅威論」を内政や外交に利用しているとの不信感が根強い。

 On the other hand, the Chinese government has a deeply rooted distrust of Japan, which it believes is using the "China threat" for both domestic and diplomatic purposes. 

 

 

 

 

☆その他①

今回の中国の示威的行動につき、日本政府は9日、中国海警局の公船や漁船の動向、政府の対応をまとめた資料を公表しました。

 

ご興味ある方は、以下の外務省ウェブサイトへのリンクをご参照くださいね。

 

外務省ウェブサイト

「平成28 年8月9日 尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況について」

 

 

 

☆その他②

「Newsweek日本版」ウェブサイトに、今回の軍事行動の背景である中国の戦略についての考察がありました。

 

「中国の日本に対する挑発的な行動は、中国国内の権力闘争に関係している可能性もある」など、実に興味深いです。


 

 

 

今日の社説は、「中国船による尖閣領海侵入」についてでした。

 

このところ、中国の海洋進出の話題が続きますね。

中国語学習が趣味で、中国人の友人も多い私としては、今後、日中関係がますます冷えこむのではと心配です。

月並みですが、日中両国の人々が地道に「顔の見える交流」を積み重ねることが今こそ必要だと、切に思います。

 

当ブログでも、いつか、日中関係の明るいニュースをお届けしたいものです!

(「社説」の性質上、難しいかもしれませんが^^;)

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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