社説でまなぶ時事英語

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ゆとりとかALとか... 学校教育・新学習指導要領

 

こんにちは。RIEです。

 

今週は安全保障や選挙などの大きなテーマが続いたので、少し身近に感じる話題を選んでみました。

今日のテーマは、「学校教育・新学習指導要領」です。

 

 

「身近です☆」とは言ってみたものの、学校教育から離れて幾久しく、子供もいない私には、「学習指導要領」と言われても、正直「そういうのあったね~」というくらいの認識なのですが^^;

 

 

そこで、改めてチェックしてみました。

 

文部科学省ウェブサイトより:

「学習指導要領とは何か?」 

  • 全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。

 

同サイト内の「これまでの学習指導要領の変遷」もなかなか興味深いです。

今となっては悪名高き「ゆとり教育」やその是正、「生きる力」育成をめざした「総合的な学習の時間」の新設など、指導要領の変遷は、まさに試行錯誤の歴史であることがよくわかります。

 

 

そして、今回の改定では、アクティブ・ラーニング(AL)の導入などが目玉となりました。

アクティブ・ラーニングについては、文科省サイトにも説明はありますが、下記サイトの方がわかりやすいかと。

 

 

今回の改訂作業についての詳細は、以下をご参照ください。

 

 

 

☆今日の社説

・毎日新聞 2016年8月2日社説

 「新学習指導要領 消化不良起こさぬよう」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Take sufficient measures to implement new school curriculums”

 

 

 

 

☆内容ポイント

 

 ・小中高校の学習指導要領改定の作業が進められている。2020年度から順を追って導入される予定。小学校での英語正式教科化、高校での総合的な新科目の創設、「アクティブ・ラーニング」導入が特徴である。

 
・大きな変化に、学校現場には戸惑いが少なくない。「脱ゆとり」を目的とした現行指導要領により、すでに授業時間割は詰まっている。さらに新教科・新形式授業のための負担の増加、英語教育の専門人事確保など、課題は多い。 一方的な導入で消化不良にならぬよう、現場に立脚した視点からの共通認識作りや環境整備が必要である。

 

 

☆単語メモ

  • 学習指導要領    - the national curriculums for elementary, junior high and high schools
  • (新学習指導要領   - the new curriculums) 
  • 小中高校   - elementary, junior high and high schools
  • 文部科学省    - the Education, Culture, Sports, Science and Technology Ministry 
  • 正式教科になる   - be upgraded to a full-fledged subject
  • 小学校5、6年生   - fifth and sixth graders at elementary schools
  • 「何を教えるか」   - what should be taught
  • 「どう教えるか」   - how various subjects should be taught
  • 「アクティブ・ラーニング」  - active learning
  • 課題を見出す   - explore challenges
  • (~の間に)共通認識をつくる   - nurture common perceptions among …
  • (~に対して)共通認識を持つ    - share common views on ...
  • 「ゆとり」   - relaxed carriculums
  • 「脱ゆとり」   - a departure from the past relaxed education policy
  • 授業時間   - class time
  • 「外国語活動」   - "foreign-language activity"
  • 授業を15分に3分割する   - divide one lesson into three 15-minutes periods
  • ~との接続に対応する   - ensure compatibility with ... 
  • 「歴史総合」   - general history 
  • 「公共」   - public studies 
  • 社会の事象   - social phenomena
  • 「総合的な学習の時間」   - general studies
  • 本格的な検証をする   - scrutinize
  • ~に照らして   - in view of ... 
  • 多忙な現場   - the heavy workload of schoolteachers
  • (上から)~を一方的に導入する   - force ~ on … in a top-down fashion. 
  • 現場に立脚した視点   - from the viewpoint of schools and teachers

 

 

☆今日の使える表現

 

・戸惑いが少なくない   - be perplexed at ...

学校現場には戸惑いが少なくない

However, schoolteachers are perplexed at the plans.

 

 

・~を...に丸投げする   - leave ~ entirely to ...

丸投げというわけにはいかない。

The authorities should not leave such decisions entirely to individual schools.

 

 

・~の見通しは不透明だ   - The prospect of ~ing remains uncertain.

また、各校に中心的教員を置くなどする、英語教育の専門的な人材確保の見通しも不透明だ。

The prospect of securing teachers specializing in teaching English also remains uncertain.

 

 

・~が成否のカギになる   - hinge largely on whether ~

改革は共通の認識が持てるかが成否のカギになる

Success in such reforms hinges largely on whether teachers can share common views on the matter. 

 

 

 

 

今日は「新学習指導要領」についてでした。

 

そうそう、今回の改訂により、英語は小学3年生から学習開始、5年生から正式教科になるのですね!

 

多言語社会・シンガポールにいると、2~3か国語を話す子供たちを普通に目にします。子供の言語に対する柔軟性と吸収力には驚かされるばかりです。

 

子供の言語習得能力の高さを思えば、小学校から(適切な)英語教育が行われることは、日本人の英語力の底上げには大きな効果があるのではと期待しています。

ただ、日本のようなモノリンガルな環境では、課題はまだまだ多そうですが。。

指導者の人材確保だけでも大変そうですよね。(英語関係者にとってはビジネスチャンス到来?^^)

 

うーん、この件については、思うところは沢山あるのですが、それはまた機会があれば、改めて書くことにしますね。

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね~

 

 

 

 

 

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