社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

地球温暖化対策の大きなステップ♪ 「パリ協定」発効へ 

 

こんにちは。RIEです。

最近やることが増えており(当社比)、更新が遅れてしまいました。

皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

今日のテーマは、「地球温暖化対策の大きなステップ・「パリ協定」発効へ」です。

  

実は、ブログタイトルを入力する際、うっかり「パリ条約」と書いてしまい、あわてて消しました。

パリ協定 」!英語では "Paris Agreement"です!

ご注意ください(間違えるのは私だけかもしれませんが)。

 

 

 

さて、この「パリ協定」、昨年2015年の「気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」で合意された、温暖化問題に対処する国際条約です。

1997年に採択された「京都議定書」に代わるものとなります。

 

 

昨年12月の採択から、わずか1年足らずで発効要件が満たされ、近く発効する見通しとなりました。

 

発効には、「55か国以上の批准と、批准国の合計排出量が世界全体の55%以上を占めること」という発効要件があったのですが、このたび、欧州連合(EU)の欧州議会が批准を承認したことにより、この要件が満たされました。

 

 

パリ協定の前身「京都議定書」は、採択から発効まで7年以上かかったそうですから、かなりのスピード発効ですよね。

 

温暖化対策の大きな一歩!よかったですね!

 

 

 

と、もろ手を挙げて喜びたいところですが、一つ懸念が。

 

実は、わが日本は、この協定の発効が決定した10月6日時点で、まだ批准していませんでした。批准手続きが遅れていたとか。。

10月11日になって、ようやく協定締結の承認を求める議案が閣議決定されたようです。

 

 

日本は協定発効にも貢献できず、さらに今後のルール作りでもスタートダッシュを切れないという、出遅れ状態であります。うーん、今後に期待ですね^^; 

 

 

 

まあ、そういう状況だったので、今回の毎日新聞の社説(10月7日時点)は、タイトルからして少々ご立腹です。

詳しいところは、ぜひ社説本文をお読みください。

 

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年10月7日社説

 「パリ協定発効へ 批准遅れは恥ずかしい」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Paris Agreement ratification delay would be embarrassment for Japan”

 

 

 

 

 

 

☆内容ポイント

 ・京都議定書に代わる地球温暖化対策の新たな国際枠組みである「パリ協定」が、11月4日に発効する。10月5日時点で73カ国と欧州連合(EU)が批准し、世界全体の温室効果ガス排出量に占める比率が55%を超えたことにより、発効要件が満たされた。

 

・日本は世界第5位の温室効果ガス排出国だが、批准のための国内手続きが遅れ、パリ協定の発効に貢献することができなかった。政府は今後の交渉に大きな影響はないと説明するが、協定のルール作りで日本は主導権は取れず、温暖化対策に不熱心な国との印象を与えることも免れない。速やかに批准手続きを終えるべきである。

 

・パリ協定は昨年12月のCOP21で採択され、その後1年足らずのスピード発効となった。温室効果ガスの2大排出国である米国と中国が今年9月に協定の批准を同時発表した効果が大きい。EUもまた、国際交渉で後れを取らないため、批准手続きを異例の速さで進めたという。世界の潮流に乗り遅れないために、安倍政権は温暖化対策を最重要課題に位置づけなければならない。

 

 

 

 

☆単語メモ

  • パリ協定   - the Paris Agreement
  • 批准   - ratification
  • 協定を批准する   - ratify the accord / ratify the Paris Agreement
  • 発効する   - come into force
  • 地球温暖化対策   - to fight global warming / global warming countermeasures
  • 京都議定書   - the Kyoto Protocol
  • 温室効果ガス   - greenhouse gas 
  • 世界全体の温室効果ガス排出量   - global greenhouse gas emissions
  • 化石燃料   - fossil fuels
  • 残念なのは、   - it is regrettable that ... 
  • 世界第5位の温室効果ガス排出国である日本   - Japan, which emits the fifth largest amount of greenhouse gases in the world
  • ~の手続きが遅れる   - be slow to go through the necessary procedures to ...
  • 協定の発効に貢献する   - help bring the pact into force
  • 国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)  - the 22nd session of the Conference of the Parties (COP22) to the U.N. Framework Convention on Climate Change
  • 第1回締約国会議(CMA1)  - the first Conference of the Parties serving as the Meeting of the Parties to the Paris Agreement (CMA1)
  • ~と同時に開かれる   - take place simultaneously with ... 
  • 批准手続きを終える   - complete the ratification procedure 
  • (新)協定のルール作り    - working out rules under the new accord 
  • ~を最優先課題とする   - place top priority on ...ing 
  • (今)臨時国会    - the (ongoing) extraordinary Diet session 
  • 産業革命前からの    - from the pre-industrial era
  • 平均気温上昇を2度未満に抑える   - hold a rise in the average global temperature to below 2 degrees
  • 実質ゼロにする   - reduce  … effectively to zero 
  • 5年ごとに見直す   - review the measures every five years
  • 内容を強化する    - beef up their content 
  • 温室効果ガスの2大排出国である米国と中国   - the United States and China, the two largest greenhouse gas-emitting countries
  • ~とは対照的に    - in sharp contrast to ... 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~を目指す取り組みが指導する   - progress has begun toward ...

歴史的な国際合意に基づき、化石燃料に依存しない脱炭素社会の実現を目指す取り組みが始動する

Based on this historic agreement, progress has begun toward a global society that does not rely on fossil fuels.

 

 

 

・~に発言力がある   - have a say in ...ing

京都議定書では、日本はホスト国として採択に尽力し、ルール作りでも一定の発言力を保ってきた。

Japan played a leading role in adopting the Kyoto Protocol at COP3 in Kyoto in December 1997, and had a say in working out rules under the pact.

 

 

 

・雪崩を打ったように~する   - subsequently rush to ...

各国が雪崩を打ったように批准へと動いた。

Other signatories subsequently rushed to ratify the agreement.

 

 

 

・(~する)世界の潮流に乗り遅れる   - be left lagging behind the international trend (of ... ing)

これでは、温暖化対策を最重要課題に位置づける世界の潮流に乗り遅れるばかりだろう。

The government's response to the accord has raised concerns that Japan will be left lagging behind the international trend of prioritizing combatting global warming. 

 

 

 

 

☆あらためて、「パリ協定」とは

では、あらためて、「パリ協定」とは何なのでしょう。

京都議定書とはどこが違うのでしょうか。

 

そういった疑問について、「国民生活センター」のウェブサイトにわかりやすい説明がありました。より深く知りたい方はご覧ください(2016年4月時点)。

 

「温暖化ガスを削減する新たな国際条約「パリ協定」とは
―京都議定書とはどこが違うのか―」

 

 

 

また、2015年12月時点のものですが、NHKの「視点・論点」でも、パリ協定の意義と主な内容について説明されています。

 

 

 

 

 ☆関連英文記事

さらなる英語学習用に、英文記事も一つだけ貼り付けておきますね。

 

・Reuters

 オバマ大統領が「歴史的な日だ」とスピーチしている動画もついています。

 

 

このニュースに関しては、様々な切り口からの英文記事がインターネット上に山ほどあります。

ご興味ある方は他にも探してみてください^^

 

 

 

 

今日は以上です。

 

しばらく多忙のため、次回の更新はまた少し間があくかもしれません(ネタはあるのに~)。コメント、フィードバックは常時受けつけていますので、ぜひお願いします^^

 

 

では、皆さん、良い日々をお過ごしくださいね。

  

 ⇊参加中です。皆さまの応援が更新の大きな励みです!

 

どうぞよろしくお願いします^ ^

 

OPEC、8年ぶりに原油減産合意 ~「OPEC」の発音にご注意を~ 

 

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「OPEC、8年ぶりに原油減産合意」です。

 

9月28日、石油輸出国機構(OPEC)はアルジェリアで臨時総会を開き、原油の協調減産で合意しました。OPECの減産合意は、2008年以来、約8年ぶりとなります。

 

とはいえ、生産量の割り当てなど調整が難航しそうな具体策は、11月末の総会に先送りとのこと。それぞれ個性の強い産油国、まとめるのは容易ではなさそうですね。。

 

 

詳細は、以下のリンクをご覧ください。

 

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年10月1日社説

 「OPEC合意 原油減産を相場安定の契機に」

  ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Use OPEC accord on trimming output to stabilize crude oil prices”

 

 

* リンク切れになりました。

 

 

 

☆内容ポイント

 ・石油輸出国機構(OPEC)が、原油の減産で8年ぶりに合意した。供給量を抑えることで、原油価格の低迷に歯止めをかけるのが狙いである。これまで相場の維持よりもシェア拡大を優先し、増産基調にあったOPECの大きな路線転換と言える。

 

・原油価格は2014年半ばまで高値圏にあったが、新興国経済の減速を背景に需要が低迷し、相場は急落した。原油価格は金融市場や株式市場への影響が大きく、行き過ぎた原油安は世界経済の大きなリスク要因となる。

 

・11月のOPEC総会で国別産出量を調整する方向だが、サウジとイランの根深い対立が懸念材料である。また、シェールオイル開発により米国がサウジとならぶ産油国となるなど、現在のOPECはかつてほどの価格決定力がなく、非OPEC産油国への目配りも必要となる。OPECは原油価格の安定に向け、世界有数の産油国であるロシアなど、諸外国との連携強化に努めなくてはならない。

 

 

 

 

☆単語メモ

  • 石油輸出国機構(OPEC)  - the Organization of Petroleum Exporting Countries
  • 原油   - crude oil 
  • OPEC合意   - OPEC accord
  • 原油を減産する    - curtail oil production
  • 供給量を抑える   - curb oil supply volume
  • 原油価格   - crude oil prices
  • (~の)低迷に歯止めをかける   - end sluggishness (in ...) 
  • (~の)乱高下   - wild fluctuations (in ...) 
  • OPEC原油生産量   - OPEC’s daily crude oil output 
  • 3324万バレル   - 33.24 million barrels
  • 3250万~3300万バレル   - between 32.5 million and 33.0 million barrels.
  • 相場の維持   - maintaining the price level
  • シェア(市場占有率)拡大   - the expansion of its market share 
  • 増産基調にある   - be aimed at increasing output 
  • (~の)大きな路線転換   - mark a major shift (in ...)
  • 1バレル=100ドル前後の高値圏にある   - be high at about $100 per barrel 
  • 急落する    - plummet
  • 26ドル台と12年ぶりの安値となる   - "Prices plunged to a 12-year low at the $26-plus level ..." 
  • 40ドル台で推移する   - hover at the $40-plus level
  • 原油安   - low crude oil prices 
  • 原油の消費国   - oil-consuming countries
  • ~にとってプラスとなる   - be advantageous to ... 
  • 産油国    - oil-producing nations
  • 財政悪化   - worsening fiscal conditions
  • オイルマネーの流出   - the flight of oil money
  • 年明け以降    - since the turn of the year
  • 行き過ぎた原油安   - excessively low crude prices 
  • 産油国と消費国   - oil-producing and oil-consuming countries 
  • OPECの盟主であるサウジ   - OPEC leader Saudi Arabia 
  • 大生産国のイラン   - Iran, a large oil producer
  • ~する意欲が強い   - have a strong desire to ... 
  • 大幅な減産   - a huge production cut 
  • 国別産出量   - production quotas for OPEC member nations
  • 政治的に鋭く対立する   - be sharply at odds with each other politically
  • 折り合う   - come to terms
  • 価格決定力   - the influential power to decide prices 
  • 非OPECの産油国   - non-OPEC oil-producing countries 
  • ~への目配り   - keep an eye on ... 
  • シェールオイル    - shale oil 
  • 岩盤に染み込んだ原油   - crude oil that has seeped into bedrock 
  • 高い採掘コスト   - high pumping costs 
  • 相場が持ち直せば    - If the prices recover
  • (シェールオイルの)供給量    - the shale oil supply volume 
  • (原油の)値崩れを招く   - cause a drop in (crude) prices
  • 世界有数の産油国であるロシア   - major producer Russia
  • 連携を強化する   - bolster cooperation with ...

 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・しっかりと足並みをそろえて~する   - keep in step with each other to ...

OPEC各国がしっかりと足並みをそろえ、原油相場の乱高下を防ぐことが重要だ。

It is essential that OPEC members keep in step with each other to prevent wild fluctuations in crude oil prices.

 

 

・(~の)動きが強まる   -  become more conspicuous

しかし、産油国の財政悪化などでオイルマネーが金融市場から流出する動きが強まっている

But due to factors including worsening fiscal conditions in oil-producing nations, the flight of oil money from financial markets has become more conspicuous.

 

 

・~と~の対立が根深い   - the deep-seated antagonism between

気がかりなのは、OPECの盟主であるサウジ、大生産国のイランの対立が根深いことだ。

The deep-seated antagonism between OPEC leader Saudi Arabia and Iran, a large oil producer, is concerning.

 

 

・~かどうか、予断を許さない   - It remains unpredictable whether ...

11月末の総会で国別産出量を調整する方向だが、政治的に鋭く対立する両国が折り合えるかどうか、予断を許さない

It remains unpredictable whether Saudi Arabia and Iran, which are sharply at odds with each other politically, will be able to come to terms.

 

 

 

 

☆OPECについて

当ブログには初めて登場したOPEC。

正式名称は、「石油輸出国機構(OPEC)」です。

学生時代に習った、テストに出た、という方も多いのではないでしょうか。

   

 

公式サイトはこちらです。

 

 

2016年10月時点の加盟国は、以下の14カ国です(上記サイト参照)。

アルジェリア、アンゴラ、エクアドル、ガボン、インドネシア、イラン、イラク、クウェート、リビア、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ベネズエラ

 

 

 

OPECの設立された目的や経緯などについては、以下の外務省サイトをご参照ください。

石油輸出国機構(OPEC:Organization of the Petroleum Exporting Countries)の概要 | 外務省

 

 

 

ちなみに、OAPECという機構もありますが、こちらは「アラブ石油輸出国機構(Organization of the Arab Petroleum Exporting Countries)。

アラブ世界の産油国が、石油事業促進を目的として結成した国際機構ですので、お間違えなきように~。

 

 

 

 

☆関連記事

今回のOPEC減産合意に関して、関連記事をいくつかご紹介します。

 

まずは、「この機会に”OPEC”や”シェールオイル”について再確認したい!」という方へ、日本語記事をご紹介します。短めですが、簡潔でわかりやすいかと。 

 

 

 

また、社説の内容に関連した英文記事もいくつか貼っておきますね。 

(最近はすっかり「週末のレビュー」を書いてないですね^^;)

 

・Fortune(英語動画あり)

 

 

・Reuters(英語動画あり)

 

 

 

 

ところで!

 

動画をご覧になった方は気づかれたかもしれませんが、OPECの発音が…!

 

私は今まで、OPECは「オペック」と読んでいました。

 

英語でOPECについて語る機会もなかったので、とくに疑問も持たなかったのですが、英語読みだと、むしろ「オウペク」なのですね!

発音記号も、アメリカ英語発音では[ˈoʊpek] とのこと(参照)。

 

軽くショックでした…。

 

 

 

今回の原油減産合意に関しては、11月のOPEC総会で動きがあれば、ぜひフォローアップしたいと思います。

新聞各社様、社説の方、お待ちしております(対訳も!)^^

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

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大隅良典 東工大栄誉教授、ノーベル生理学・医学賞受賞!

 

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「大隅良典 東工大栄誉教授、ノーベル生理学・医学賞受賞」です。

 

 

皆さんご存知の通り、またおひとり、日本人ノーベル賞受賞者が誕生しました。

東京工業大学の大隅良典栄誉教授です。

 

植物や動物などの生物が細胞内で不要なたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明したということで、10月3日、ノーベル生理学・医学賞を授与されました。

 

この仕組みは、パーキンソン病やがんなどの病気に関わっていて、新たな創薬に道を開くものとのことです。

 

おめでとうございます!

そして、未来への希望をありがとうございます! 

 

 

 

こういう明るい話題の社説はいいですねえ♪

張り切って読んでいくことに致しましょう!

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意くださいね。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年10月4日社説

 「ノーベル医学賞 生命が続く仕組み解明に栄誉」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Prof. Ohsumi honored for elucidating mechanism of organisms’ survival”

  

 

 

 * リンク切れになりました。

 

 

 

☆内容ポイント

 ・今年のノーベル生理学・医学賞が、大隅良典・東京工業大栄誉教授に贈られた。自然科学分野で3年連続の日本人の受賞となる。授賞理由は、「細胞自食作用(オートファジー)」の仕組みの発見。細胞の中で絶え間なく起きているたんぱく質のリサイクル現象を、遺伝子レベルから明らかにしたことが評価された。

 

・自食作用の仕組みの解明が、パーキンソン病やがんの治療にもつながる可能性があるといわれる。実現に向けて研究開発が加速することを期待したい。

 

・近年は日本人のノーベル賞受賞が相次いでいる。政府が過去に基礎科学を地道に支援したことの成果だろう。大隅氏は「基礎研究を見守ってくれる社会になってほしい」と語る。日本の論文発表数はこのところ低迷しているが、後進の研究者が独創的な分野に専念できる環境を充実させたい。

 

 

 

 

☆単語メモ

  • ノーベル生理学・医学賞   - the 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine
  • 大隅良典・東京工業大栄誉教授   - Yoshinori Ohsumi, an honorary professor at the Tokyo Institute of Technology
  • 解明する   - elucidate
  • 日本発の研究成果   - research results from Japan 
  • 世界に評価される   - be recognized by the world 
  • 生物が安定して生き続ける仕組み   - a mechanism of living organisms’ stable survival
  • 自然科学   - natural science
  • 基礎研究   - basic research 
  • 「細胞自食作用(オートファジー)」  - “autophagy,” a process of “self-eating” by cells
  • たんぱく質   - proteins
  • 細胞の中で絶え間なく起きているたんぱく質のリサイクル現象   - the phenomenon of proteins continuously recycled within cells
  • 遺伝子レベルから   - on a genetic level
  • 自食作用    - the autophagic process 
  • 栄養分   - nutrients
  • 特殊な膜が出現して   - a particular membrane emerges
  • 細胞組織   - cellular tissues 
  • アミノ酸   - amino acids
  • 生命の維持に不可欠な   - essential for the maintenance of life
  • 神経細胞   - nerve cells
  • 心臓の細胞   - cardiac cells
  • 止まることなく動き続ける   - continue working without ever stopping
  • 生命現象の基本原理   - the basic principle of a life phenomenon
  • 研究成果   - the fruit of research
  • ~の発症   - the onset of ... 
  • パーキンソン病   - Parkinson’s disease
  • がん細胞   - cancer cells 
  • 画期的な治療法   - a groundbreaking remedy
  • 動物細胞   - animal cells 
  • 「人がやらないことをやる」  - “I will do what others don’t want to do,” 
  • 独自の視点で   - from one’s original perspective 
  • 科学者の原点   - the starting point for a scientist
  • 日本人ノーベル賞受賞者   - Japanese Nobel Prize winners
  • 基礎科学   - fundamental science 
  • 地道な支援    - steady support
  • 10年、20年を経て   - over the passage of one or two decades
  • 結実する   - come to fruition 
  • ~を見守る   - keep watch over ...
  • 研究現場の活気    - the vitality at research labs
  • 日本の論文発表数    - the number of theses and dissertations announced by Japanese researchers
  • 低迷する   - hover at low levels
  • 独創的な分野   - one's original research field

 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~が改めて示される   - demonstrate once again that ...

日本の基礎研究が国際的に最高水準にあることが、改めて示された

It has demonstrated once again that Japan’s basic research is at the world’s highest level.

 

 

・~を…に分解する   - decompose ~ into ...

・~を…に作り替える   - transform ~ into ...

一時的に細胞の栄養分が不足しても、特殊な膜が出現して、当面は不要な細胞組織やたんぱく質アミノ酸に分解し、生命の維持に不可欠なたんぱく質に作り替える

Should the cell temporarily run short of nutrients, a particular membrane emerges, decomposing cellular tissues and proteins nonessential for the time being into amino acids, and transforming them into proteins essential for the maintenance of life.

 

 

・~に挑む   - take on the challenge of ...ing

自食作用は20世紀半ばから、動物細胞で観察されていたが、解明に挑む研究者は少なかった。

Autophagy has been observed in animal cells since the middle of the 20th century, but few researchers took on the challenge of elucidating the mechanism.

 

 

・~の機会に恵まれる   - be blessed with the opportunity of ...ing

大隅氏は「基礎的な研究者も(ノーベル賞の)機会に恵まれる、と若い人が知ってくれたら、うれしい」と訴えた。

 Ohsumi said, “I feel happy if young people come to know that basic researchers are also blessed with the opportunity [of winning a Nobel Prize].” 

 

 

 

 

 

☆「オートファジー」について

大隅氏が研究されている「自食作用(オートファジー)」について、専門外の私でもわかるように説明されている(ここ重要…!)ウェブページを探してみました。

 

いくつか紹介しますので、ご興味ある方はご覧ください。

 

 

 

 

 

 

☆関連英語ニュース

関連の英語ニュースも貼っておきますね。

日本人として誇らしいですね^^

 

・CNN

 

・The Guardian


・Reuters (英語動画あり)


 

 

 

今日はとてもおめでたいニュースでしたね。

社説がいつもこうだといいのですが^^

 

 

 

個人的には、大隅氏が、基礎研究の重要性を繰り返し強調されていることがとくに印象に残りました。


 

 

以下、お言葉を引用させていただきます。

「“役に立つ”という言葉が、とても社会をダメにしていると思う。本当に役にたつのは、10年後か20年後か、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて科学を一つの文化として認めてくれるようにならないかと強く願っている」

 

 

大隅氏のお話は科学についてでしたが、近年、高等教育においても、「就職に役に立たない」文学や歴史学などの人文学系は軽視されがちだと聞きます。

外国語教育においては、大学教員が担当するのではなく外部の民間機関にすべて委託してはどうか、という意見もあるとか。

 

実益優先、実学重視に偏りがちな昨今の風潮ですが、大隅氏の偉業が評価されたのをきっかけに、その姿勢が見直されることを願います。

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

  

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日本銀行・金融緩和の枠組み見直し 目標達成は長期戦で!

 

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「日本銀行 金融緩和の枠組み見直し」です。

 

 

9月21日の金融政策決定会合にて、日本銀行(日銀)は、これまでの大規模な金融緩和の枠組みを見直すことを決定しました。


 

今日の話題は、「金融政策」。

うーん、時事英語をまなぶには欠かせないテーマではありますが、なかなかとっつきやすいものではないですよね。私も、ブログのテーマが「五輪」や「ポケモンGO」だった時と比べて、少々テンションが下がり気味なのは否めません^^;

 

 

このたびの日銀の金融緩和についても、大きく報道されてはいるものの、内容が今一つ掴めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

しかし、ご安心ください!

 

今回の金融緩和ではなにがポイントなのか。NHKの「時論公論」がわかりやすく解説してくれています。

いつもありがとう、時論公論さん!

 

 

上記ページによりますと、今回の金融緩和における解説のポイントは二つとのことです(以下、引用させていただきます)。

 

【ポイント】
解説のポイントは、2つ。


▼1つ目は、今回の決定で、日銀が、2%の物価目標の達成について、短期決戦から長期戦に切り替え、手法もそれにあわせて変えたという点です。


▼そして、そのことは、「デフレ脱却」「経済再生」というアベノミクスのゴールをめざすには、日銀だけに頼るのでは限界があるということを、はっきり示したという点です。

 

 

つまり、「短期決戦から長期決戦へ軸足を移したこと」、そして「日銀頼みには限界があると示したこと」が、今回の日銀の金融緩和が持つ意味であるようですね。

それを念頭におきつつ、社説を読んでいきましょう^^

 

 

なお、日銀の金融緩和については、以前にも当ブログで取り上げました。

出てくる単語もかなり重複していますので、よかったら、あわせてご覧ください。

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年9月22日社説

 「日銀金融緩和 長期戦に舵を切った黒田路線」

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Kuroda shifts to long-term strategy in battle to bring end to deflation”

 

 

 

* リンク切れになりました。 

 

 

 

☆内容ポイント

・日本銀行が、長期金利を重視する新たな金融緩和の仕組みを打ち出した。黒田東彦総裁は2013年の就任後、「2年で物価を2%上昇させる」との目標を掲げ「異次元の金融緩和」に踏み切ったが、今もなお実現できていない。今回の新方針には、金融政策を短期決戦から長期戦へ転換する狙いがあるとみられる。

 

・柱は、長期金利を0%程度に誘導できるように国債を買い入れ、金利を操作する手法である。また国債の購入方法を柔軟化し、軸足を量から金利へ移すことで、緩和政策の持続性を増す効果を狙う。期限を切らず、2%の物価上昇が安定して実現するまで、金融緩和を長期にわたり継続する方針が明確になった。

 

・物価が上がらない一因は、長期のデフレにより、企業や家計の物価上昇期待が高まらないこととみられる。この状態を短期間で脱するのは容易ではないだろう。日銀は新方針の実行に当たり、市場との対話を重視し、金融政策の予見可能性や透明性を高める必要がある。脱デフレには、金融政策だけでなく、官民挙げた取り組みが不可欠である。

 

 

 

☆単語メモ

  • 日本銀行   - the Bank of Japan 
  • デフレ脱却   - bring end to deflation / overcome deflation
  • 金融緩和   - monetary easing 
  • ~を粘り強く進める   - tenaciously push ahead with ...
  • ~に十分に目配りする   - thoroughly monitor ... 
  • 新たな~の枠組みを打ち出す   - hammer out a new policy framework for ...
  • 長期金利   - the long-term interest rate
  • 黒田東彦日銀総裁   - BOJ Gov. Haruhiko Kuroda 
  • 「2年で物価を2%上昇させる」  - “realizing 2 percent inflation in two years”
  • ~との目標を掲げる   - lay out a goal of ... ing 
  • 「異次元の金融緩和」  - “a new dimension of monetary easing” 
  • ~に踏み切る   - launch ...
  • 国債大量購入   - the BOJ’s massive Japanese government bond purchases 
  • マイナス金利政策   - the bank’s negative interest rate policy
  • そうした局面で   - at this phase 
  • 短期決戦   - the short-term battle 
  • 長期戦   - a long-term fight
  • 「妥当な判断だ」  - "This judgment is reasonable."
  • 金利を操作する   - manipulate interest rates 
  • 長期金利を0%程度に誘導する  - guide the long-term bond yields to around zero percent
  • 超長期金利   - ultra-long-term interest rates
  • 収益悪化    - the deterioration of earnings 
  • 年金や保険の運用難   - difficulties involved in the management of pension and insurance funds
  • 幅広い国債   - a wide variety of the bonds 
  • 満期までの期間にこだわらず   - without being particular about their maturity
  • 期限を切らず   - without setting a deadline
  • 企業や家計    - companies and households
  • 物価上昇期待   - expectations that prices will increase 
  • 「どうせ物価は上がらない」との認識   - the perception that “prices won’t increase anyway”
  • 市場との対話   - dialogue with the market 
  • 市場に混乱が生じる   - confusion will arise in the market.
  • 異例の政策   - the unconventional policy 
  • ~の成否   - success or failure of ...
  • 長期戦に臨む   - pursue a long-term battle
  • 「サプライズ手法」  - the “surprise approach”
  • 予見可能性や透明性   - the predictability and transparency 
  • 潜在成長率   - the potential growth rate 
  • ~を断行する  - push through ... 
  • 内部留保   - internal reserves 
  • ~を…に振り向ける   - divert ~ to ... 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・shift ~ from A to B    - ① AからBへ、~の舵を切る

               - ② 軸足をAからBへ移す          

そうした局面で日銀が決めた新方針には、当初狙った短期決戦から長期戦、金融政策かじを切る狙いがあろう。

The new policy adopted by the bank at this phase is apparently aimed at shifting its monetary policy from the short-term battle that the BOJ initially intended to a long-term fight.

 

購入手法を柔軟化しながら、軸足をから金利へ移すことで、緩和政策の持続性を増す効果を狙っている。

The bank is aiming to increase the sustainability of its monetary easing policy by shifting its emphasis from quantity to interest rates while taking a more flexible approach to the way it purchases Japanese government bonds.

 

 

・~に配慮したとみられる   -  appear to have given consideration to ...

金利低下による金融機関の収益悪化や、年金や保険の運用難に配慮したとみられる

The central bank appears to have given consideration to the deterioration of earnings at financial institutions due to falling interest rates, as well as to difficulties involved in the management of pension and insurance funds.

 

 

・~との認識が世の中に広がり、定着した   - the perception that has spread and persisted in the country

20年に及ぶデフレで「どうせ物価は上がらない」との認識が世の中に広がり、定着してしまった

Because deflation has persisted for two decades, the perception that “prices won’t increase anyway” has spread and persisted in the country.

 

 

 

 

☆社説いろいろ

 

各方面への影響の大きさを考えると当然ですが、今回の日銀発表については、新聞各社も社説の題材としていました。

 

当ブログでは、サイト上で日英対訳が入手しやすいことから、以前より読売新聞と毎日新聞の社説を扱っています。その二社のうち、今回はどちらの社説を題材とするか迷ったのですが、結局、読売新聞の方を選びました。

 

その理由は、「毎日新聞の社説は分量が二倍だった」という単純なものが一つ(笑)。そして、今回の毎日の社説は、批判的色合いが強すぎるかなという気がしたからです。

 

読売の社説では、マイナス金利政策の成果が狙いほど上がっていないことに触れながらも、「長期戦に切り替え」というニュアンスだったのですが、毎日の方では「無謀な実験は失敗に終わったということだ。(本文より引用)」という強めの論調でした。

同じ事柄でも、新聞社の立場や信条により、異なる視点から書かれているという一例だと思います。

 

できるだけ中立であることを信条としている当ブログとしては、ちょっと今回の毎日社説はどうかなあと…。

 

もちろん、毎日の社説を批判しているわけではありません。いろいろな意見に触れられることが、複数の新聞を読む面白さだと思います。

 

ご参考まで、毎日新聞の社説および英訳版を載せておきますね。

読売の社説に出てきた用語ももちろん数多く出てきますので、英語学習を兼ねて、ぜひご一読ください。

 

 

いかがでしたか。 読売新聞の論調と、かなり違いますよね。

皆さんは、どちらの社説がお好みだったでしょうか?^^

 

  

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

  

 ⇊参加中です。更新の大きな励みになるので、よかったら応援お願い致します^^

 

相次ぐ台風上陸… 「避難準備情報」って、知っていますか?

 

こんにちは。RIEです。

 

お久しぶりです!

しばらく更新できずにいたら、昨日、日本の家族と電話した時、「ブログやめたの?」と聞かれてしまいました。

や、やめてませんよ…!!

 

ようやく少し余裕ができたので、今後はもっと頻繁に更新していきますね。

これからまたよろしくお願いいたします^^

 

 

 

さて、今日のテーマは、「台風連続上陸」です。

 

毎年この時期は台風シーズンではありますが、今年は相次いで各地に上陸しているようですね。。

今回の台風によって被災された皆様方に、心からお見舞い申し上げます。

 

 

 

先日の読売新聞の社説が、まさにこの台風の連続上陸についてでした。

台風シーズンはなお続いていますし、ここで近年の状況、そして土砂災害への対応策について、改めて知っておくのも意義があるのでは…と思います。

 

また、タイトルにもありますが、皆さんは「避難準備情報」とは何か、ご存じでしょうか。

 

私は知りませんでした(きっぱり)。

お仲間の方、この機に、一緒にまなんでしまいましょう!

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

同社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年9月23日社説

 「台風連続上陸 土砂災害への警戒を怠れない」

  ・The Japan News (上記社説の英訳)

”As typhoons continue, appropriate warnings for sediment disasters needed”

  

* リンク切れになりました。

 

 

 

 

☆内容ポイント

 ・強い勢力の台風の来襲が相次いでいる。今年に入り発生した台風は16個。平年より少ないが、上陸数は統計開始以来2番目に多い6個となっている。とくに、太平洋上でUターンという特異な進路をたどった8月の台風10号、九州や四国、本州太平洋側に深刻な浸水被害をもたらした9月の台風16号の被害が大きい。また、北海道では、8月の一週間に3つの台風が上陸し、農作物に甚大な被害を与えた。

 

・台風の進路など、従来のデータに当てはまらないケースが増えている。温暖化の影響もあり、日本周辺の台風の年平均最大風速は、この40年間で15%増加、強い台風の発生数は4倍となった。今後も一層強大化する恐れがあり、ハード、ソフト両面での対策が求められる。

 

・台風10号では、「避難準備情報」の意味が周知されていなかったことから、避難誘導がおくれ、犠牲者が出た事例があった。情報提供の改善が求められる。また、今後は、度重なる豪雨による地盤のゆるみからの土砂災害が懸念される。都道府県は住民の理解を得つつ、がけ崩れや地滑りなどの恐れがある「土砂災害警戒区域」の指定作業を急ぐ必要がある。

 

 

 

☆単語メモ

  • 台風   - a typhoon
  • 土砂災害   - sediment disasters / damage caused by landslides 
  • (~に)上陸する   - land (in ...) / come ashore (in...) / make landfall (in...) 
  • 全国的に大きな被害をもたらす   - cause huge damage across the nation
  • 台風シーズン   - typhoon season 
  • 「警戒を怠れない」   - "Further vigilance will be required."
  • 1951年の統計開始以来   - since record-keeping began in 1951.
  • 台風16号   - Typhoon No. 16 
  • 記録的な大雨    - record-breaking amounts of heavy rain 
  • 浸水被害など    - flooding and other damage
  • 本州の太平洋側   - the Pacific side of Honshu
  • 台風10号    - Typhoon No. 10 
  • 南西に進む   - move southwest 
  • 関東の南方海域から    - from the sea south of the Kanto region
  • Uターンする   - do a U-turn 
  • 8月の一週間で   - during a single week in August
  • ~に甚大な被害を与える   - cause extensive damage to ...
  • 農作物   - crops
  • 台風の進路から外れる   - be out of the path taken by typhoons
  • 従来のデータに当てはまる   - fit the conventional data
  • 年平均最大風速   - the annual average maximum wind speed
  • この40年間で   - over the past 40 years
  • 「強い台風の発生数は4倍になった」   - "The number of strong typhoons has quadrupled."
  • ~からエネルギーをもらって勢力を増す   - derive energy and gain intensity from ... 
  • 一層強大化する   - become even more powerful
  • 高齢者施設    - a facility for elderly people 
  • 避難準備情報    - the evacuation preparation advisory 
  • 避難誘導   - guide ... to safety
  • 一般の人   - the general public 
  • 要援護者   - vulnerable people who need assistance 
  • 避難所    - an evacuation shelter / a shelter
  • 平易な言葉   - simple language 
  • 度重なる豪雨   - repeated bursts of torrential rain 
  • (~で)地盤が緩む   - ~ have weakened the ground
  • 土砂災害防止法   - the Sediment Disaster Prevention Law 
  • 崖崩れ   - cliff collapse
  • 地滑り   - landslides 
  • 「土砂災害警戒区域」  - “landslide caution zones.” 
  • 避難経路   - evacuation routes 
  • 警戒区域   - caution zones
  • 不動産価値  - the value of their properties and homes

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・「台風の襲来が相次ぐ」   - Japan has been pummeled by typhoon after typhoon.

台風の襲来が相次ぐ

This year, Japan has been pummeled by typhoon after typhoon.

 

 

・特異な進路を辿る   - follow a peculiar path

特異な進路を辿ったのが、8月の台風10号だ。

In August, Typhoon No. 10 followed a peculiar path.

 

 

・ハード、ソフト両面での対策   - both physical and intangible countermeasures 

ハード、ソフト両面での対策が求められる。

Both physical and intangible countermeasures are needed.

 

 

・空振りを恐れずに   - without being afraid of later finding there was actually no need to do so 

市町村が空振りを恐れずに避難情報を出すことが、安全確保につながる。

 Having city, town and village authorities issue evacuation information without being afraid of later finding there was actually no need to do so will ensure residents are kept safe.

 

 

 

   

☆「避難準備情報」とそのシステムについて

 

今回の社説文中に、「避難準備情報」という言葉が出てきました。

(英語では、"the evacuation preparation advisory”と訳されてましたね。)

 

 先月の台風10号発生時、岩手県の高齢者施設では町が発した「避難準備情報」の意味が正確に理解されず、被害の拡大につながったということです。

 

 

今回の悲劇の一因ともなった「避難準備情報」ですが、そもそもどのようなものなのでしょうか。

 

気になって調べてみたところ、まず、わかりやすくまとめてあるサイト様を見つけました。

 

以下、上記のページより引用させていただきます。

なお、結構区別できていない人が多いと思いますが、避難勧告などの「避難情報」は、気象庁が発令するのではなく、気象庁の注意報や警報を基に、自治体の首長が住民に出すものです。避難情報には以下のようなものがあります。

・避難準備情報(evacuation preparation information)
・避難勧告(evacuation advisory)
・避難指示(evacuation directive)

災害の危険性に応じて、避難準備情報→避難勧告→避難指示へと、水準が上がっていきます。

 

 

「避難準備情報」とは、気象庁ではなく、自治体が出すものだったのですね。

実は初めて知りました。。

 

 

さらに、台風や集中豪雨が発生した際の、気象庁が発令する情報市町村の対応、さらに住民がとるべき対応については、気象庁サイトの下記ページに図解がありました。

 

この図によると、気象庁が「大雨注意報」を発令したら、市町村は「災害準備体制」から「災害注意体制」に入り、さらに必要地域に「避難準備情報」を出すという流れになっているようです。

 

 

うーん、そういうことだったのですね。

これだけ台風の多い日本ですが、このシステムさえ、一般にはあまり知られていないのが現状かもしれません。

 

 

今回の被害を踏まえて、政府は、「避難準備情報」の名称変更も含め、災害時の避難に関する情報の提供を改善することを考慮中とのことです。

 

 

災害発生時には、避難に関する情報はまさに命綱です。

一般の人から要援護者まで、あらゆる住民にしっかりと周知される体制を整えてもらいたいものです!

 

台風の被害がこれ以上広がらないことを、心から祈っております。

 

 

  

それでは、今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

   

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蓮舫氏、民進党新代表に就任。海外メディアの見方は?

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「蓮舫氏、民進党新代表に就任」です。

いつもの社説のほか、海外メディアの見方についてもチェックしてみました。

 

 

民進党といえば、実は数年前、当時の仕事の関係で、その前身である民主党の党大会を観に行ったことがあります。

当時首相であった野田氏の演説がとても上手く、通訳しやすそうだな、と思ったことを覚えています。
そして、壇上にいた細野豪志衆院議員が、噂に違わぬイケメンでした!(何をしに行ったのか^^;)

 

あの頃は、民進党にも勢いがありましたね。。

 

 


近年はかなり厳しい状況が続く同党ですが、このたび、蓮舫氏が初の女性党首に就任しました。

 知名度の高い女性リーダーの下、イメージの刷新となるでしょうか。

  

 

今回の社説には、民進党(民主党)や自民党など、政党の名前が多く出てきます。

ご参考まで、主要政党の英語名をまとめた過去記事を貼っておきますね。よかったら、あわせてご参照ください。


 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年9月16日社説

 「蓮舫民進代表 厳しさを自覚してこそ」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Renho will succeed only if she recognizes the difficult challenges she faces”

 



 

 

☆内容ポイント

・民進党の新代表に蓮舫代表代行が選出された。同党の前身である民主党、維新の党を通じて初の女性党首となる。 「選挙の顔」として自民党と渡り合うことが期待されているが、民進党をめぐる状況は厳しい。

 

・3氏が出馬した代表選では、台湾人の父親を持つ蓮舫氏が日本国籍取得後も台湾籍が残っていたことが判明し、いわゆる「二重国籍問題」として関心が集中した。蓮舫氏はのちに「記憶が不正確で混乱を招いた」と謝罪したが、国籍という基本的な問題で説明がぶれたことは、野党第一党の党首としてはあまりに軽率な対応といえる。

 

・民進党は、安倍政権への批判一辺倒ではなく、独自の路線や政策の具体化も急ぐ必要がある。同党が支持層を広げるためには、「左」に偏りすぎず、穏健保守や中道層への浸透が欠かせない。また、共産党との関係や財源論も明確にすべきである。政権を担い得る政党への脱皮は容易でないが、まずは党内の結束が蓮舫氏の課題だろう。

 

 

 

☆単語メモ

  • 民進党   - the Democratic Party (DP)
  • 蓮舫   - Renho 
  • 代表代行   - acting president 
  • 民主党   - the Democratic Party of Japan (DPJ)
  • 維新の党   - the Japan Innovation Party (JIP)
  • 大差での勝利   - an overwhelming victory 
  • 「選挙の顔」   - the face of the DP in future Diet election
  • 自民党   - the Liberal Democratic Party (LDP)
  • ~と渡り合う   - fight head on with ... 
  • 参院選   - the House of Councillors election 
  • (党首選への)不出馬を表明する   - express one's intention not to run in the party leadership race
  • (蓮舫氏の)「二重国籍問題」   - the issue of Renho's possible dual citizenship
  • 父親が台湾人、母親が日本人   - born to a Taiwanese father and a Japanese mother
  • 日本国籍を取得する   - obtain Japanese citizenship 
  • 台湾籍を放棄する   - renounce one's Taiwanese citizenship
  • 「記憶が不正確で混乱を招いた」   - "causing confusion because of my inaccurate memory" 
  • 法律上は   - Legally speaking
  • 「二重国籍」   - possession of dual citizenship 
  • 被選挙権や閣僚の適格性    - one's eligibility for holding public office or becoming a Cabinet member
  • 日本の国籍法   - Japan's Nationality Act 
  • それ以上に問題なのは、   - More problematic was that ... 
  • 「生まれたときから日本人」   - "Japanese from the day (she) was born" 
  • 説明がぶれる   - lack consistency
  • 野党第一党の党首   - the president of the largest opposition party
  • 憲法改正をめぐる国会の議論   - Diet deliberations on constitutional revisions 
  • 支持層を広げる   - gain more public support
  • 穏健保守   - moderate conservatives 
  • 中道層   - centrists
  • 「左」に偏る   - veer too far to the left
  • 共産党   - the Japanese Communist Party (JCP) 
  • ~と連立する   - build a coalition with ...
  • 基準をもっとはっきり示す   - offer a clearer idea on the criteria 
  • 格差是正   - close the gap between haves and have-nots
  • 消費増税   - a consumption tax hike 
  • 政権を担い得る政党   - a party that can assume the mantle of government 
  • ~への脱皮   - evolve into ... 
  • ~の前途を危ぶむ    - raise concerns over the future of ...

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~への期待の表れ   - reflect one's hope and expectation that ...

大差での勝利は「選挙の顔」として自民党と渡り合うことへの期待の表れだろう。

Renho's overwhelming victory likely reflects DP members' hope and expectation that she will be able to fight head on with the ruling Liberal Democratic Party (LDP) as the face of the DP in future Diet election.

 

 

・~が問題の発端だった   - the trouble started when ...

蓮舫氏が台湾籍を持ったままではないかとインターネットで指摘されたのが問題の発端だった

The trouble started when suspicions that Renho held dual citizenship spread across the internet.

 

 

・~への批判一辺倒   - devote oneself simply to criticizing ...

蓮舫氏は安倍政権への批判一辺倒ではなく、対案の提示に努めることや、憲法改正をめぐる国会の議論にも統治機構改革などで積極的に加わる考えを示した。

Renho has said that instead of devoting herself simply to criticizing the administration of Prime Minister Shinzo Abe, she will work toward drafting alternative policies and proposals, and be actively involved in Diet deliberations on constitutional revisions focusing on subjects such as the structure of governance.

 

 

・含みを持たせる   - leave some wiggle room

岡田氏が参院選で選挙協力に踏み込んだ共産党との関係については連立を否定しながら、衆院選での選挙協力に含みを持たせている

As for cooperation with the JCP in the next House of Representatives election, however, she has left some wiggle room.

 

 

・~の二の舞を演じる   - find oneself repeating the mistakes of ...

具体的な財源が不確かでは、民主党の二の舞いを演じかねない。

Without a concrete basis for where the funds for such reforms will come from, however, the Renho-led DP could find itself repeating the mistakes of the DPJ administrations of the past.

 

 

 

 

 ☆海外メディアの見方

今回の蓮舫氏の新代表選出について、海外メディアはどう受け止めているのでしょうか。

現時点の主要メディアの報道など、ざっとチェックしてみました。

 

おおむね、以下のTime誌記事に書かれた四つのポイントに凝縮されているようです。

 

 

本文を抜粋すると、こんな感じ。

(カッコ内の和訳は、ご参考までにこちらでつけたものです。)

 

Four Things to Know About Japan’s Opposition Leader Renho Murata
(日本の野党党首・蓮舫について知っておくべき四つのこと)

 

1.She became a Japanese citizen at age 17.

(17才で日本国籍を取得)

 

2.Her chances at becoming PM are slim — at least for now.

(首相になる可能性は低い…少なくとも現時点では)

 

3.She’s one of three female politicians to take prominent positions in Japan this year.

(今年、主要な政治ポストに就いた女性三人のうちの一人)

 

4.She has personality.

 (個性的である)

 

 

やはり、「女性リーダー」、「父親が台湾人」ということに注目している報道が多いようでした。

 

英国・BBCの記事では、2015年ミスユニバース日本代表、および今年のミスワールド日本代表が、それぞれ「ハーフ」であったことで批判を受けた問題とからめて、日本社会の閉鎖性に触れています。


 

日本国内で蓮舫氏といえば、かつて仕分け事業の際に論議を巻き起こした「2位じゃダメなんでしょうか?」発言が有名だと思うのですが、そこにはあまり触れられていないようですね^^;

 

 

 

いずれにせよ、今年は、女性が主要な政治ポストに就任するニュースが続いています。

こうして、少しずつ「ガラスの天井」が破られていくのは、良い傾向なのではないでしょうか。

 

いまの状況は厳しいですが、民進党、ひいては野党勢力の復活のために、がんばってほしいものです。

 

 

 

   

最近、更新が滞りがちですが、そんななかでも時折フィードバックやコメントをいただくことが、とてもよい励みになっています。ありがとうございます!

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 ↑ 参加しています。

更新の大きな励みになります!どうぞよろしくお願いいたします^^

 

  

 

 

今週のレビュー 2016/9/5 〜9/18 & 安全保障関連のおすすめ用語集

こんにちは、RIEです。

 

今日は週末恒例の「今週のレビュー」。
今週学んだ社説のテーマに関連した、英文記事や英語動画をご紹介します。

 

 

先週はお休みしたので、今回は二週間ぶりのレビューになります。

 

二週間前…、なんだかずいぶん昔のことのように感じます。

最近は国内外の移動が多かったりと多忙にしていたため、ブログ更新も滞りがちでした。

 

先週から今週にかけて、当ブログではどんなテーマを扱ったのか。今ここでパッと思い出せない自分がいて、愕然としております。

これは年齢のせ… いえ、きっと世間で色々な事が起こりすぎているからでしょう!

 

 

きっと皆さんも覚えてないと思うので、英文記事を紹介する前に、ここ二週間のテーマをリストアップしてみますね。

 

  • 9月6日  TICAD開催
  • 9月8日  築地市場移転問題
  • 9月14日&15日 北朝鮮核実験
  • 9月17日 リオパラリンピック

 

そうでした!

TICADもやりましたね。なんだかすでに懐かしい。

築地市場の移転問題は、その後、さらに泥沼化しているようですね。機会があれば、続編をやりたいと思っています。

 

 

 

やりっぱなし防止のためにも、こうして時々、過去記事を振り返ることは必要ですね。

最近のブログテーマはとっさに思い出せなくても、そこで学んだ英単語や表現は身についているはず。。そう信じたいものです。

 

 

 

では、二週間分のレビューを始めます。

一緒に記憶をリフレッシュさせましょう^^

 

 

 

アフリカ開発会議(TICAD)開催 ~日本ならではの良質な支援を~  

 

 

⇒関連記事

この日のTICADに関しては、当ブログコメント欄で、Matsukazeさんより良質な関連記事をご紹介いただきました。ありがとうございます!

 

・アメリカの有力シンクタンク、Brookings Institutionのサイトからです。

 

・The Economist


 

 

築地市場移転問題 ~どこに行く?「東京の台所」~

 

 

⇒関連記事

 ・The Japan Times


 

・The Wall Street Journal

2020東京五輪のことが中心ですが、短い英語動画もついています。


 

 

2016-09-14

北朝鮮 5回目の核実験を強行!(その1)

北朝鮮 5回目の核実験を強行!(その2) & 時事問題お役立ちサイト


 

⇒関連記事 & 動画

・The New York Times

”North Korea Tests a Mightier Nuclear Bomb, Raising Tension”

 

・CNN

 

・BBC

 

 

 

2016-09-17

祭典はまだ終わらない。リオ2016パラリンピック


 

⇒関連記事&動画

パラリンピックについては、英文記事も動画も、ネットに山ほどあふれているので、ここでご紹介するまでもないかもしれませんね^^;

 

・International Business Times

こちらはなかなか面白い切り口。リオ2016パラリンピック開幕に先立ち、開会式や試合の豆知識、見所をまとめています。


 

今日18日は、いよいよパラリンピックの閉会式。

日本では、19日(月)朝の放送となるようです(NHK特設サイト参照)。

最後まで、目が離せませんね!

 

 

 

 

☆安全保障関連のおすすめ用語集

北朝鮮の核・ミサイル開発など安全保障問題に関連して、当ブログコメント欄にて、ふたたびMatsukazeさんよりサイトを教えていただきました。

とても有益な資料なので、レビューとは別にご紹介します。

 

防衛略語集 - 防衛省防衛研究所

 

こちらの資料、「略語ー英語名称ー和訳」がセットでリストになっています。たとえば「NPTーTreaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weaponsー核兵器不拡散条約」のような具合。すばらしい。

Matsukazeさん、ありがとうございました^^

 

 

安全保障関連ニュースに頻出するミサイル名等については、8月30日の当ブログでも触れています。関心ある方はあわせてご覧ください。


 

 

今回は以上です。

 

皆さん、ご記憶は甦りましたでしょうか?^^
少しでも皆さんの英語学習のお役に立てば、とても嬉しいです。


では、今日もよい一日を!

 

 

 

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更新の大きな励みになっています。ありがとうございます^^




祭典はまだ終わらない。リオ2016パラリンピック

おはようございます。RIEです。

 

よかった、間に合った! 

今日のテーマは、「リオ2016 パラリンピック 」です!!

 

 

成功裏に幕を閉じたオリンピックに引き続き、リオデジャネイロでは9月7日から18日まで、障害者スポーツの祭典、パラリンピックが開催されています。

 

 

オリンピックのことを何度も取り上げてきた当ブログとしては、パラリンピックについてもぜひ書きたいと思っていました。

 

開会式前後に各紙の社説でも取り上げていたのですが、なかなかブログ記事にできず。。このまま18日の閉会式を迎えてしまうのではないかとヒヤヒヤしてました。

開催期間中にアップできてよかった…と、胸を撫で下ろしております。

 

というわけで、少し前の社説になりますが、いまはちょうど宴もたけなわ。

タイミング的にもちょうどいいですね!(…ということにしておいてください。)

 

 

毎日TVでご覧になっている方も多いと思いますが、ご参考まで、パラリンピックの公式サイトなどいくつか貼っておきますね。

 

・Official website of the Rio 2016 Paralympics

 

 

・日本パラリンピック委員会「リオ2016パラリンピック特設サイト」

リオパラリンピック特設サイト|ホーム

 

 

・NHK(今後の放送予定表も見られます)


 

 

また、当サイトの五輪関連記事のまとめは以下になります。

よかったらあわせてご覧ください。 


 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年9月8日社説

 「パラリンピック 支援を拡大する契機に」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Paralympics a chance to expand assistance to handicapped”

 

 

 

 

☆内容ポイント

 ・障害者スポーツの祭典・パラリンピックが、リオデジャネイロで開幕した。22競技528種目が実施され、約160カ国・地域から過去最多の約4400人が参加。今回、ロシア選手団は、国家主導のドーピング違反を理由に参加が認められなかった。

 

・障害者スポーツの世界では、プロ選手も増え、競技レベルが年々上がっている。義足の性能や公平性を巡る議論は決着していないが、それらを使いこなす筋力は過酷なトレーニングの賜物という。障害者スポーツで使用する義足などの用具や道具は高価であり、それがパラリンピック参加国が五輪より少ない一因となっている。

 

・今大会に選手約130人を送る日本は恵まれているといえる。しかし、経済的な負担のためスポーツができない障害者は少なくなく、スポーツ実施率は健常者の半分以下という。パラリンピックを、障害者がスポーツと出会い、続けるための支援を広げる契機としたい。

 

 

 

☆単語メモ

  • パラリンピック  - the Rio de Janeiro Paralympics
  • 障害者  - physically disabled people / handicapped people
  • 障害者スポーツの祭典  - an international sport festival for handicapped athletes
  • 22競技528種目   - 528 events in 22 sports 
  • 逆境を乗り越えて挑戦する姿   - athletes' desire to win medals by overcoming their handicaps 
  • 見る人の心を揺さぶる    - move spectators
  • ドーピングの力を借りる   - resort to doping
  • 国際パラリンピック委員会(IPC) - the International Paralympic Committee 
  • 国家主導のドーピング違反   - a state-led doping campaign
  • スポーツ仲裁裁判所   - the Court of Arbitration for Sport
  • パラリンピックの価値を守る   - protect the values of the Paralympics
  • スポンサーの支援を受けて   - with support from their sponsors
  • 競技レベル   - the level of competition 
  • 陸上   - track and field
  • 男子走り幅跳び    - the men's long jump
  • 右足が義足   - have an artificial right leg
  • 障害者の世界選手権    - the world championship for disabled athletes 
  • 8メートル40の世界記録をマークする   - establish a world record of 8.4 meters 
  • 国際陸上競技連盟   - the International Association of Athletics Federations
  • 科学的に証明する   - scientifically prove ... 
  • 義足の性能    - the performance of artificial legs
  • (義足使用の)公平性   - the fairness of using artificial legs 
  • 義肢装具士    - prosthetist 
  • 義足の板バネをたわませる    - bend a spring plate in artificial legs 
  • 筋力  - muscle strength 
  • 過酷なトレーニングをする    - undergo intense training
  • 失われた機能を代替する   - make up for lost functions
  • オーダーメードとなる最先端のもの   - cutting-edge, custom-made equipment 
  • 個人が手軽に購入できる値段ではない    - not cheap for individuals to easily buy
  • 日本は恵まれている    - Japan is fortunate (as ...) 
  • 笹川スポーツ財団   - the Sasakawa Sports Foundation 
  • 経済的な負担が重く   - because of the financial burden
  • スポーツ実施率   - the ratio of handicapped people who play sports 
  • 競技の生放送を行う   - broadcast live the competitions 
  • 大会期間毎日   - every day throughout the event
  • スポーツと出会い、続ける   - start and continue playing sports
  • ~への支援を広げる   - expand assistance to ...

 

 

☆今日の使える表現

 

・~は論外だ   - it would be out of the question (for ... to ~)

それだけにドーピング(禁止薬物使用)の力を借りるのは論外だ

 Therefore, it would be out of the question for athletes to resort to doping. 

 

 

・~は年々、上がっている   - ~ have been improving year-by-year

障害者スポーツの世界でもスポンサーの支援を受けて各国を転戦するプロ選手が増えたこともあり、競技レベルは年々、上がっている。 

The level of competition in sports for handicapped athletes have been improving year-by-year as a growing number of professional athletes are competing in various countries with support from their sponsors.

 

 

・一番の注目は~だろう   - ~ has drawn particular attention

その意味で一番の注目は陸上の男子走り幅跳びだろう

In this sense, the men's long jump in track and field has drawn particular attention.

 

 

・~を巡る議論は決着していない   - a dispute over ... has not been settled yet

義足の性能や公平性を巡る議論は決着していない

A dispute over the performance of artificial legs and the fairness of using artificial legs has not been settled yet.

  

 

 

☆義肢装具士(prosthetist)について

今回の社説で、私が新しく覚えた英単語の一つ。

それは、”prosthetist” 。「義肢装具士」です。

 

この英単語、医療関係の方には常識なのかもしれませんが、なかなか普段目にする機会がなくて。。

 

また、その仕事内容についても、今回のパラリンピックを通して、一端を知ることができました。

今回の社説でも名前の挙がった、義肢装具士の臼井二美男さん。

NHKでもいくつか彼の特集が組まれていました。

 

 

今回の社説のなかに、「(パラリンピックを)障害者がスポーツと出会い、続けるための支援を広げる契機としたい。」という一文がありましたが、こうして彼らを後方から支えている人々に光があたることも、パラリンピックの意義といえるかもしれません。

 

4年後の東京五輪・パラリンピックに向けて、支援も応援も盛り上げていきたいものですね^^

 

 

ちなみに私は、東京五輪関連の会議やイベントで通訳の仕事をするのが目標の一つです。

ここで宣言したからには、後には引けません!

がんばります…!!

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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北朝鮮 5回目の核実験を強行!(その2) & 時事問題お役立ちサイト

おはようございます。RIEです。

 

 

昨日に引き続き、今日のテーマは、「北朝鮮 5回目の核実験を強行」です。

 

 

今回は毎日新聞の社説から。重大な事態だけに社説の分量もいつもの倍だったので、二日にわけて掲載しています。

 

今日はその後編として、「今日の使える表現」と、北朝鮮の核ミサイル問題の概要を知るのに便利なウェブサイトをご紹介しますね。

 

内容ポイント」、「単語メモ」等は、以下の前日記事をご参照ください。 

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年9月10日社説

 「北朝鮮核実験 国際包囲網もっと強く」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Int'l community needs to pressure N. Korea to abandon nuclear tests”

 


 

  

☆今日の使える表現

 

・焦点となってきたのは…  - Close attention has been focused on ...

北朝鮮が核実験を繰り返す中で焦点となってきたのは、ミサイルに搭載する核弾頭とするための小型化である。

Close attention has been focused on the progress North Korea has made in its efforts to downsize nuclear warheads so that they can be carried by missiles.

 

 

・~の利益に反する  - go against the interests of ... 

北朝鮮の核ミサイル保有は、周辺国すべての利益に反する

North Korea's possession of nuclear missiles would go against the interests of all of its neighboring countries.

 

 

・手詰まり状態にある   - be in a gridlock (in ...ing)

北朝鮮は、国際社会が手詰まり状態にあることを見透かしている。

North Korea is fully aware that the international community is in a gridlock in further stepping up its sanctions against the country.

 

 

・融和的な態度を見せる - show a reconciliatory attitude toward ...

国際社会を脅す国家に融和的な態度を見せ、安易な取引に応じるべきではない。

The United States should not show a reconciliatory attitude toward or accept a deal with a country that threatens the international community.

 

 

・(~な)面は否めない   - there is no denying that ...

その意味ではオバマ政権の対応は理解できるが、結果として北朝鮮の核開発を放置することになった面は否めない

 But there is no denying that the policy of "strategic patience" has ended up allowing Pyongyang to go ahead with its nuclear development. 

 

  

 

 

☆参考サイト

北朝鮮の核・ミサイル問題は、歴史的経緯や各国の事情・思惑なども絡み、非常に根が深く、解決が極めて難しいようです。

しかし、事態が確実に深刻になっているのは、素人目から見ても明らか。。

我々としても、いま何が起きているのかだけでも理解しておく必要がありそうです。

 

 

この問題については、様々なメディアでわかりやすい解説や特集記事を載せています。

今日はそのうちの二つをご紹介しますね。

 

*NHK「時論公論」

 

「時論公論」は、どのテーマを扱っていても非常にわかりやすく、時事問題の情報収集に重宝しています。TVの方の10分間という放送時間もちょうどいいですよね。

通訳学校の授業のための事前準備でも、かなりお世話になりました。

 

 

*毎日新聞 

「質問なるほドリ ~核実験、なぜ繰り返す?~」

 

*上記の英語版

 

実は、この「質問なるほドリ」コーナーは先ほど初めて知ったのですが、「よいサイト発見!」とホクホクしています^^

なんと、全ての質問と回答に英語訳がついているという素晴らしさ。

 

しかし、やはりそんなうまい話はないようで、一定数以上の記事を読むには「デジタル毎日有料会員」になる必要があるとのこと。そこがちょっと残念なところです。

 

ただ、非会員でも、一ヶ月5記事までなら無料で読めるようです(9/15現在)。さらに無料会員に登録すれば、さらに5記事を追加で閲覧できるとのこと。つまり、10記事までは無料で読めるということですね。ご興味ある方は、サイトの方をご確認ください。

 

 

あ、何度も言いますが、私は新聞社の回し者ではありませんので^^;

ありがたく英語学習とブログのネタにさせて頂いてるだけでございます!

 

 

新聞に限らず、このブログは、良いと思ったものはできるだけシェアして、皆さんと一緒に英語力をアップしていければいいな~というスタンスでやっています。

もし時事英語関連のお薦めサイトや学習ツールなどをご存じでしたら、コメント欄などでお気軽に教えていただければとても嬉しいです^^ 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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北朝鮮 5回目の核実験を強行!(その1)

こんにちは。RIEです。

なんだかお久しぶりです!

 

ここ数日たてこんでいて、ブログを書くことができませんでした。

先週分のレビューもまだなので、そのうちにまとめてお届けできればと。。

気長にお待ちくださいね^^;

 

 

 

そして!

私がブログから離れている間に、「日本の安全保障を揺るがす重大な事態(社説の原文ママ)」が起きていました!

いくら忙しいと言っても、こ、これは取り上げなくては…時事英語ブログとして…!!

 

 

…というわけで、久しぶりの更新となります。

今日のテーマは、「北朝鮮 5回目の核実験を強行!」です。

 

 

 

9月9日、北朝鮮が5回目となる核実験を強行しました。9日は北朝鮮の建国記念日にあたる日だったそうです。


 

 

観測された地震のエネルギーから、今回の実験は過去最大規模だったと推定されています。

しかし、爆発実験で地震が起きるって、どれだけの威力なのでしょう。恐ろしいですね。。

 

 

 

当ブログでは、8月30日の記事で、SLBMなどミサイルの名称について取り上げました。そこで登場した名前が今回の社説にもいくつか出ています。

 

あの時まとめて覚えたおかげで、今回の記事が少し楽に読めました。

まあ、あまり嬉しくないことではありますが。

 

時事英語ブログで、武器名に触れる必要がまったくない。

早くそんな国際情勢になってほしいものです。

  

 

 

今回は毎日新聞の社説からです。

事態の重さを反映して、社説の長さもいつもの二倍でした。

当然、ブログの今回の単語・表現メモの数もすごいことに^^;今日と明日、二回にわけて掲載しますね。

どうぞおつき合いください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年9月10日社説

 「北朝鮮核実験 国際包囲網もっと強く」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Int'l community needs to pressure N. Korea to abandon nuclear tests”

 


 

 

☆内容ポイント

 ・9月9日、北朝鮮が核実験を強行した。今回は2006年以降5回目となり、爆発規模は過去最大とみられている。1年に2回の核実験は初めてで、さらに今年はすでに計21発のミサイルを発射している。多くても年数発だった昨年までとは比較にならないペースである。北朝鮮の脅威のレベルが一段と高まったといえ、日本は北朝鮮の核・ミサイル問題への対応の優先順位を引き上げる必要がある。

 

・国際社会は結束して包囲網を強化する必要があるが、現実にできることは限られている。日米韓にはすでに効果的な制裁強化策はほとんど残っておらず、中国は、北朝鮮の核開発には強く反対するものの、金正恩体制の崩壊までは望んでいない。北朝鮮の一連の行動は、国際社会が手詰まり状態を見抜いてのものである。

 

・最大の脅威を受ける国の一つである日本は、関係国に対して、主体的な外交努力を進めていかねばならない。 とくに、北朝鮮への影響力を持つ中国、および、北朝鮮が唯一の交渉相手とみなしている米国への働きかけは重要。米韓両国との連携を改めて固め、国際的な包囲網をさらに強固なものとすることは、日本外交にとって大きな試練である。

 

 

 

☆単語メモ

  • 核実験   - a nuclear test 
  • 核弾頭   - a nuclear warhead
  • 北朝鮮の核・ミサイル問題   - North Korea's nuclear and missile issues
  • 北朝鮮の核開発    - North Korea's nuclear weapons program
  • 日本の安全保障を揺るがす   - pose a serious threat to Japan's security
  • 「核弾頭の威力を判定するための核実験」  - an "explosion test for the judgment of the power of a nuclear warhead"
  • 中距離弾道ミサイル   - medium-range ballistic missiles
  • 「ノドン」  - Rodong
  • 「ムスダン」  - Musudan 
  • 潜水艦発射弾道ミサイル   - a submarine-launched ballistic missile
  • 優先順位を引き上げる  - place higher priority on ...
  • 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長   - North Korean leader Kim Jong Un 
  • 核弾頭の爆発実験   - conduct a nuclear warhead explosion test 
  • 核弾頭を搭載できるミサイルの発射実験   - test-fire missiles capable of carrying nuclear warheads
  • 国営メディア   - state-owned news media 
  • 小型化する   - downsize
  • 北朝鮮の核ミサイル保有   - North Korea's possession of nuclear missiles 
  • 悪夢が現実になるのを防ぐ   - prevent a potential nightmare from becoming a reality
  • かつてないほど厳しい経済制裁を課す   - impose unprecedentedly severe economic sanctions on
  • 金正恩体制    - the Kim Jong Un regime 
  • ~を見透かす  - be fully aware that ...
  • ~を教訓として   - based on the lessons from ..
  • (リビアの)カダフィ政権   - the Muammar Gaddafi regime 
  • 米英との交渉で    - through its negotiations with the United States and Britain
  • 核開発を放棄する  - abandon its nuclear development program 
  • 武力介入   - military interventions 
  • 大きな国際問題となる   - emerge as a major international problem 
  • 日本のほぼ全域を射程に収めるノドン・ミサイル   - Rodong missiles that have almost all parts of Japan within their range
  • 国際包囲網を作る  - establish a coalition against ..
  • ~へ働きかける    - urge ~ to ... 
  • 国連安全保障理事会決議   - a U.N. Security Council resolution 
  • 大国としての責任を果たす   - fulfill its responsibility as a major power
  • 米国だけを交渉相手とみなす  - regard the United States as its sole negotiating partner
  • 「戦略的忍耐」という路線   - a policy of "strategic patience," 
  • オバマ政権になってから   - after Obama took office
  • ~がエスカレートすることを阻止する   - prevent ~ from escalating
  • 大陸間弾道ミサイル(ICBM) - inter-continental ballistic missiles
  • ~と連携して   - join hands with ...
  • 利害を同じくする   - share the same interests with ...
  • 国際的な包囲網をさらに強固なものとする   - reinforce the international coalition against ...

 

 

 

いやはや、今回の社説、長いうえに、(内容が)重いです。

今日はひとまずここまでにして、「今日の使える表現」、参考サイトなどは、明日お届けしますね^^

  

 

今日は数日ぶりの更新となりました。

お休み中もフィードバックやコメントなどいただき、とても励みになりました。

いつもありがとうございます!

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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