社説でまなぶ時事英語

「時事英語を学びたい!でも英字新聞を毎日読む時間なんてない!」 そんなあなたのための、一日一記事 ・5分で身につく時事英語。日本語の新聞社説とその英語版を読み比べ、時事英単語&使える日英表現をまとめています。

アフリカ開発会議(TICAD)開催 ~日本ならではの良質な支援を~

 

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「第6回アフリカ開発会議(TICAD )開催」です。

 

2016年8月27日および28日、アフリカ・ケニアにて、アフリカ開発会議(TICAD)が開催されました。(TICADとは、アフリカの開発をテーマとした、日本主導の国際会議です。)

 

比較的大きなニュースになったので、新聞等でご覧になった方も多いと思います。

 

しかし、今日はすでに9月6日…。

ニュースの旬を過ぎた感はぬぐえませんが、日本の対アフリカ外交上とても重要な会議ですし、何より私がアフリカに興味あり!ということで、やはり、当ブログで扱うことにしました。

どうぞお付き合いください。

 

 

 

TICADについての詳細は、以下、外務省のウェブサイトをご覧ください。

 

上記サイトより、説明を抜粋しておきますね。

TICADとは,Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略であり,アフリカの開発をテーマとする国際会議です。1993年以降,日本政府が主導し,国連,国連開発計画(UNDP),アフリカ連合委員会(AUC)及び世界銀行と共同で開催しています。

 

 

これまでのTICADは日本で開かれていましたが、今回は初のアフリカ開催。

ケニアに日本とアフリカ約50か国の首脳らが集まり、ままま「ナイロビ宣言」が採択されました。

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年8月30日社説

 「アフリカ会議 良質な支援で中国と差別化を」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Differentiate Japan’s aid to Africa from China’s in terms of quality”

 

*リンク切れになりました。

 

 

 

 

☆内容ポイント

・日本とアフリカの約50か国の首脳らによる第6回アフリカ開発会議(TICAD)がケニアで開かれ、ナイロビ宣言が採択された。経済構造改革や感染症対策の強化を柱とするもの。日本は今後3年間でアフリカに官民総額300億ドル(約3兆円)規模を投資し、約1000万人の技術者らを育成すると表明された。

 

・アフリカは世界経済の「最後のフロンティア」と称されてきたが、経済、公衆衛生、治安の面で課題も多い。TICADには多数の日本企業・団体が参加し、計73事業の覚書に署名した。日本の技術力を生かしたきめ細かい支援で、アフリカ経済の多角化およびアフリカの自立を促すことが望まれる。

 

・中国はアフリカに日本の倍額を援助しているが、自国利益優先のため、人材育成や技術移転につながらないとの批判も根強い。中国を念頭に置き、日本はTICADにてインド太平洋戦略を打ち出し、ナイロビ宣言にも海洋秩序の維持や国連安保理改革の必要性を盛り込んだ。中国に独善的な行動の自制を促すためにも、アフリカ諸国と戦略的な関係を構築したい。

 

 

 

☆単語メモ

  • 第6回アフリカ開発会議(TICAD)   - the Sixth Tokyo International Conference on African Development (TICAD VI)
  • ~を…と差別化する   - differentiate ~ from ...
  • アフリカの健全な発展   - Africa’s healthy development 
  • 官民を挙げて   - through the joint efforts of the public and private sectors 
  • 互恵関係   - a relationship of reciprocity 
  • 成長力を取り込む   - embrace the potential for growth 
  • 感染症対策   - measures against communicable diseases 
  • ナイロビ宣言   - the Nairobi Declaration
  • (2018年までの)3年間で   - measures against communicable diseases
  • 豊富な天然資源を有し   - blessed with rich natural resources 
  • 「最後のフロンティア」   - “the final frontier”
  • 資源価格の下落   - declining prices for natural resources
  • エボラ出血熱など感染症の拡大   - the spread of Ebola and other infectious diseases
  • 内戦やテロの多発   - frequent civil wars and terrorism
  • 貧困を根絶する   - eradicate poverty
  • 「経済の多角化」   - “economic diversification”
  • ~だけに頼らない    - without relying merely on ... 
  • 質の高いインフラ投資   - investment in high-quality infrastructure 
  • (アフリカの)自立を促す   - encourage self-sustained development
  • 潜在的な巨大市場   - a potentially huge market
  • 経済界   - the Japanese business community
  • 計73事業の覚書    - memorandums on a total of 73 projects
  • 地熱発電   - geothermal power generation
  • 病院整備   - hospital construction 
  • マラリア対策   - malaria control measures
  • 「日アフリカ官民経済フォーラム」   - the “Japan-Africa Public and Private Economic Forum”
  • 企業関係者   - top executives from Japan’s major business associations and corporations
  • 双方の利益を追求する   - pursue mutual benefits
  • 金額では日本の2倍   - "This figure is double Japan’s."
  • 資源確保   - procurement of resources
  • 質を重視した~   - ... with an emphasis on quality
  • 維持や運用のノウハウ   - know-how on the maintenance and operation (of infrastructure) 
  • 「平和な、ルールの支配する海」  - “peaceful seas governed by the rule of law” 
  • インド太平洋戦略   - an India-Pacific initiative
  • ~を打ち出す   - come out with ... 
  • 海洋秩序を維持する   - maintaine a rules-based maritime order 
  • 独善的な行動を自制する   - exercise restraint and avoid self-centered behavior 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~を生かす時が来た   - The time has come to make the best use of ...

「日本と日本企業の力を生かす時が来た」とも訴えた。

The time has come to make the best of Japan’s capabilities, Japanese companies’ capabilities,” Abe emphasized.

 

 

・~と称される   - be referred to as ...

豊富な天然資源を有し、人口も急増するアフリカは、世界経済の「最後のフロンティア」と称され、各国が競って投資してきた。

Blessed with rich natural resources and given its rapid increase in population, Africa is referred to as “the final frontier” of the world economy, leading many countries to compete to make investments in the continent.

 

 

・~にはほど遠い   - be far from being in a situation under which ...

貧困の根絶や社会の安定にはほど遠い

The continent is far from being in a situation under which it can eradicate poverty and achieve social stability.

 

 

・~との批判が根強い   - there is strong criticism that ...

金額では日本の2倍だが、中国企業のもうけや資源確保などを優先するため、人材育成や技術移転につながらないとの批判が根強い

But there is strong criticism that China’s assistance will not lead to fostering personnel and technical transfers because China places priority on profits for its firms and procurement of resources.

 

 

 

 ☆NHKのTICAD関連ニュース

今回の社説は読売新聞社のものでしたが、当ブログで再三お伝えしているように、同社のサイトでは約二週間後に社説はリンク切れとなってしまいます。

 

しかし、皆さん、ご安心下さい!

NHKのウェブサイトに、今回の社説とかなり内容が重複している記事がありました。

写真も多く載っていてわかりやすいので、ぜひご覧ください。

 

これで社説へのリンクが切れても、内容がわかる…はず!(NHKが削除しなければ)

本当に、何とかなりませんかねえ、このリンク切れ問題…;;

 

 

 

☆外務省サイト「ナイロビ宣言」

今回のTICADで採択された「ナイロビ宣言」について、ご参考までに外務省ウェブサイトの該当ページへのリンクを貼っておきます。

英語版もあるので、翻訳&通訳の勉強になりそう。時間があるときに見直そうと思います。

 

TICAD VI ナイロビ宣言

アフリカの持続可能な開発アジェンダ促進

繁栄のためのTICADパートナーシップ 

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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今週のレビュー(日中韓外相会談&海洋ごみ問題)2016/8/29~9/4

こんにちは、RIEです。

 

今日は日曜日。週末恒例の「今週のレビュー」の日です。
今週ブログで取り上げた社説のテーマに関連した、英文記事や英語動画をご紹介します。

 

 

とは言ったものの、今回レビューする記事は、なんと二つだけ!

なかなか時間が取れないこの頃、面白い社説があっても、ブログの記事にできないままニュースとしての旬を過ぎてしまったりして、ちょっと残念です。

落ち着いたら、また日々更新ペースに戻りたいと思っています。

 

 

では、少しだけですが、レビューをどうぞ。

 


Read more h

 

「日中韓外相会談」開催 ~SLBM、THAADって何のこと?~  

 

 

⇒関連記事

 ・Reuters

 

・The Daily Mail

 

・BBC

 

・The New York Times

North Korean Missile Test Brings Temporary Unity in East Asia

 

 

 

⇒関連動画

・Bloomberg

北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射についてのニュースです。


 

 

 

2016-09-01

深刻です!海洋ごみ問題  

 

 

⇒関連記事

社説の文中にも出てきたマイクロプラスチック。環境や海洋生物への影響が大きいと懸念されています。イギリスの国会では、マイクロプラスチック使用禁止を法制化する動きが出てきているようです。

 

 

 

⇒関連サイト&動画 その①

海洋ごみ問題を扱うウェブサイトについては、ブログ記事内でもいくつかご紹介しましたが、もう一つ、とても良いサイトを見つけたのでシェアします。

 

海洋ゴミ - Beachapedia

 

サーフライダー・ファウンデーション・USA という米国の国際環境NGOがまとめた記事を、サーフライダー・ファウンデーション・ジャパンのボランティアの方々が翻訳されたもののようです。

 

ゴミはどのようにして海洋ゴミにかわるのか、海洋ゴミが野生動物および人間に与える影響、問題解決のために何ができるかなど、簡潔に、そしてわかりやすく説明してあります。

 

上記サイトに、海洋ごみが環境と海洋生物に与える深刻な影響についての動画がありました。やはり映像で観るとインパクトがありますね。。

下に貼り付けておきます。示唆に富んだ内容ですし、英語も比較的わかりやすいので、ぜひご覧ください。

 

 

 

⇒関連サイト&動画 その②

ブログ「50歳で始めた通訳訓練」のShiraさんより、当ブログコメント欄にて、BBC World Service の海洋ごみ問題特集へのリンクをご紹介いただきました。

約20分のニュース音声つき。発展途上国でプラスチックごみの海洋投棄がほぼ放置されている現状、世界中で行われる様々な対策など、この問題の最新事情を知るのにぴったり。とても勉強になります。  

Shiraさん、ありがとうございました!


 

 

 

今週のブログ記事は二つだけでしたが、関連の英文記事と動画が豊富に見つかったので、個人的にはホクホクしています。

今回のテーマに関連する英語ニュースなどは、ちょっと調べればいろいろ見つかるので、ぜひ皆さんもみてみてください。(面白いのがあったら教えてくださいね^^)

 

 

 

今日は以上です。

少しでも皆さんの英語学習のお役に立てれば、心から嬉しいです!

 

では、良い一日をお過ごしください。

 

 

 

 

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毎日の学習メニュー公開 & 英語学習で一番大事なこと

 

おはようございます。RIEです。

 

少し前のことになりますが、8月12日の当ブログ記事に、通訳を志望されているという「ゆうさん」よりコメントをいただきました。



あたたかいお言葉を頂き、とても嬉しかったです。

ゆうさん、その際はありがとうございます!!

 

コメントのなかで、英語学習に関してご質問をいただきました。

 

 

RIEさんが毎日これだけはやっている!大事だと思う!という学習のアドバイスございましたら是非教えていただきたいです。


一人で勉強しているとどうしてもムラがでて、長続きしません。。

 

 


一人で勉強するのって、モチベーション維持が難しいですよね。わかります!

 

ご質問へのお返事を書いていたのですが、コメント欄にあるまじき長さになったため(笑)、ご本人のご了承を頂いた上でブログ記事として書くことにしました。

(大変遅くなってしまってすみません…!)

 

 

 

ということで、本日は、頂いたご質問の回答編です。

以下二点に分けてお話させていただきます。

 

  ① 私が毎日これだけはやっていること

  ② 英語学習で大事だと思うこと

 

 

もちろん、私もまだまだ発展途上もいいところなので、他の方に胸を張ってアドバイスできる立場ではないのですが…^^;


でも、他の学習者が何をやってるかを知ることで、少しでもヒントになる部分があるかもしれません。

こんなやり方もあるのか、というくらいの気持ちでお読みください^^

 

 

 

では、まず、こちらから。


① 私が毎日これだけはやっていること

 

私が毎日やっていること=「一日の学習メニュー」はこんな感じです。

 

  • 社説 (サイトラ&ブログ執筆)
  • シャドーイング
  • リプロダクション
  • 通訳練習

 

「これだけ」じゃないだろ!という世間のツッコミが入りそうですが^^;

どれもやらないと落ち着かないものなので、一つを選ぶことはできませんでした。

 

 

まず、ご存じの通り、社説の日英対訳は欠かさず読んでいます。このブログがいいペースメーカーかつ強制力(笑)になっています。

 

シャドーイングリプロダクションは、基本、空き時間を見つけては、ちょこちょことやる感じです。

両方合わせてもそれほど時間が取れないときもありますが、必ず毎日やるようにしています。時には夜寝る前にベッドでやることも。(シャドーイングとリプロダクションについては、こちらのサイトにわかりやすい説明があります。)


通訳練習は、学習メニューには入っていますが、私にとって今一番の課題です。

今は通訳学校に通ってませんし(シンガポールには無いのです)、一人ではなかなかモチベーションがあがらず。。
「○時間やったらお気に入りカフェでケーキを食べる」、「趣味のウォーキングをするときは必ず同通練習」など、何かオマケをつけて、自分を鼓舞して取り組んでいます。

 

 

以上が毎日の英語学習メニューです。

 

それぞれの一日の時間的ノルマは特にありません。「この4つは毎日やろう」とだけ決めて、できる時にできるだけやっています。

その他、空き時間で洋書や英字誌(The Econoistなど)を読んだり、家事をしながらポッドキャストを聴いたりしています。

 

 

また、モチベーション維持法として、勉強時間を記録できるアプリ「スタディプラス」を使ってます。 



おすすめアプリや通訳練習に使う素材サイトなどは、またいつか機会を見つけて書きますね。

 

 

 

②英語学習で大事だと思うこと

 

今後変わるかもしれませんが、今の私が英語学習で大事だと思うのは、以下の二点です。

 

  • 「できる限り英語に触れる時間を増やすこと」
  • 「(リスニングでもボキャブラリー増強でも)その時の自分にとって必要そうなことを、手当たり次第にやること」

 

 

まずは、「とにかく英語に触れる機会を増やすこと」が大事だと思います。

 

机で勉強できなくても、朝、洗面所でメイクしながら英語聞き流しをするとか、携帯を英語セッティングにするとか。常に英字新聞やペーパーバックをかばんに入れておけば、電車の待ち時間などにも読むことができます。

  

「では、具体的には何をすればいいのか?」という疑問も当然出てくるかと思いますが、まずは、リスニング強化でも英文多読でも、今の自分に必要だと思うこと、興味が沸くことを、手当たり次第にやってみるのはいかがでしょうか

 

 

というのは、私がここで「〇〇が大事!」と言っても、それぞれの目的やバックグラウンド、英語力によって、効果のほどはやはり変わってくると思うのです。

 

NHK「攻略!英語リスニング」でおなじみの柴原智幸先生も、インタビューでこうおっしゃっています。

 

語学学習においては、どうやるかよりも、どれだけやるかが大切だと思います。HOWではなくて、HOW MUCHなんです。

 

 

結局、「たくさん勉強すること」を超えた学習法はないのかもしれません。

 

英語を学んでいると、自分の弱点が次々に見えてきて、まるでモグラ叩きのようです。

次々と顔を出すモグラ(弱点)を必死でピコピコピコピコ叩いていくうちに、徐々にレベルアップしていくのではないかなあ…と思います。

 

 

 

以上、今日はコメント欄のご質問への回答編として、


①私が毎日これだけはやっていること
②英語学習で大事だと思うこと


についてお話させていただきました。

 

 

あくまでご参考までですが、ほんの少しでもお役に立てれば、心から嬉しいです。

 

 

英語を学ぶことは、時にストレスフルですが、人生においてそれだけの価値があることと確信しています。

(英語に限らず、他の言語でもそうですよね^^)

 

ゆうさん、皆さん、これからも一緒にがんばりましょう〜

 

 

 

今日は以上です。

良い週末をお過ごしくださいね。 

 

 

 

 

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日々更新の大きな励みになっています。ありがとうございます!!

 

深刻です!海洋ごみ問題

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「海洋ごみ汚染」についてです。

 

先日(8月26日)の読売問題の社説で、海洋ごみの問題が取り上げられていました。

 

「なぜいきなり海洋ごみ?」とちらりと思ったのですが、読み進めていくと、私が想像した以上に深刻な問題であることがわかりました。

 

 

今年5月に富山市で行われた先進7か国(G7)環境省会合でも、気候変動、生物多様性などと並び、7つの議題の一つとして討議されたようです。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

「海洋ごみ」が何を指すのかについては、上記サイトからの説明を抜粋しますね。

海洋ゴミとは、海に浮遊するプラスチックごみ及び、マイクロプラスチック等を指します。
プラスチックゴミは生物によって分解されにくいため、海洋を長く漂流します。また主にプラスチックごみから派生したマイクロプラスチックは、海洋生物等に取り込まれ、海洋生態系に脅威を与えています。

 

 

 

海岸にごみが増えて困ります、どころの話ではなかったのですね。。

こうして今まで知らなかったことに触れられるのが、日々社説を読む楽しみの一つです。

 

皆さんはこの問題をすでにご存じかもしれませんが、今日は日英対訳と合わせて一緒に社説を読んでいきましょう^^

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年8月26日社説

 「海洋ごみ汚染 国際連携で拡散を防止したい」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”International cooperation needed to prevent spread of marine garbage”

 

 *リンク切れになりました。

 

 

 

☆内容ポイント

・海洋の環境汚染につながるプラスチックごみを減らすために、国際連携の輪を広げたい。各地の海岸で漂着ゴミの量が増加しているが、その大半はプラスチック製品であり、中国・韓国など海外から漂着するものも多い。

 

・海洋ごみの総量の抑制には、プラスチック製品の使用減や再利用、ポイ捨て防止などを世界的に徹底することが不可欠である。5月のG7環境省会合でも、この問題に関する国際協力の推進が確認された。各国間の情報交換や調査研究、共同清掃実施などの対策の拡大が求められる。

 

・とくに、大きさが5ミリ以下の「マイクロプラスチック」の増加が深刻化している。海洋生物の繁殖や人体への影響が懸念されるが、すでに地球全体に広がっており回収はほぼ不可能とされる。この分野の研究は、日欧米が先行している。日本は経験を生かし、対策の基盤作りをリードしたい。

 

 

 

☆単語メモ

海洋ごみ  - marine garbage

海洋の環境   - the marine environment

プラスチックごみ   - plastic trash / plastic litter

国際連携の輪   - the circle of international cooperation 

海岸に流れ着く   - drift ashore 

回収される   - be retrieved 

環境省   - the Environment Ministry 

漂着ごみ   - trash washed ashore

海水浴シーズンの前後   - before and after the summer swimming season 

(海岸の)清掃   - beach clean-ups

ペットボトル   - PET bottles

洗剤の容器   - detergent containers

内陸で投げ捨てられる   - be thrown away inland

川から海に流れ込む    - be swept to the sea by rivers

九州や本州の日本海側    - along the Sea of Japan coast of Kyushu and Honshu 

プラスチック製品の使用減    - reducing the use of plastic products

再利用   - recycling

ポイ捨て防止    - campaigns to discourage people from littering

世界のプラスチック生産量   - global plastic production 

海に流出する   - end up in the ocean 

先進7か国(G7)環境相会合   - the meeting of environment ministers from the Group of Seven advanced nations 

海洋汚染    - marine pollution

実態調査   - fact-finding surveys

海岸清掃の共同実施   - jointly conduct coastline clean-ups

海岸の景観を損ねる   - spoil the natural scenery of the coastline

(ごみが)水産物に混ざる   - become mixed in with marine products

商品価値を下げる  - lower one's commercial value

漁網を破損する   - damage fishing nets 

誤ってのみ込む   - accidentally swallow 

「マイクロプラスチック」  - microplastics 

大きさが5ミリ以下の - 5 millimeters in size or smaller

太陽光の紫外線   - ultraviolet rays from sunlight

波の力    - abrasive wave action

細かく砕かれる   - be broken into small fragments 

より小さな生物   - smaller living creatures

カタクチイワシ    - Japanese anchovy

海底にすむ貝   - shellfish living on the seabed

PCB(ポリ塩化ビフェニール)  - polychlorinated biphenyl (PCB). 

有害物質を吸収する   - adsorb toxic substances 

食物連鎖の中で蓄積される   - accumulate in the food chain

海洋生物の繁殖   - the breeding of marine life

 

※「海洋ごみ」は、上記の"marine garbage"のほか、"marine trash"、"marine litter" などの言い方があるようです。

 

 

☆今日の使える表現

 

・~との試算もある   - Some calculations say ...

 中国や東南アジア諸国などが上位を占めるとの試算もある

Some calculations say China and countries in Southeast Asia are among the main sources of this garbage.

 

 

・~も要注意だ   - We should also be wary of ...

PCB(ポリ塩化ビフェニール)などの有害物質を吸着する性質も要注意だ。

We should also be wary of microplastics’ tendency to adsorb toxic substances such as polychlorinated biphenyl (PCB).

 

 

・(...は) ~が先行している   -  be at the forefront (of ...)

マイクロプラスチックの研究日米欧が先行している

Japan, the United States and Europe are at the forefront of research into microplastics.

 

 

・経験を生かし、~をリードする   - use one's experience and take the lead in...ing

日本は経験を生かし、対策の基盤作りをリードしたい。

Japan should use its experience and take the lead in creating a base for measures to combat microplastics.

 

  

 

☆2016年5月のG7環境相会合@富山について

 

冒頭でも少し触れましたが、5月のG7環境相会合について。

この会議で海洋ごみ問題が討議されたことに触れている記事がありました。

 

以下、上記記事の抜粋です。

 

プラスチックごみは海の生物に物理的損傷を与えるだけではない。より懸念されるのは、マイクロプラスチックに吸着した有害化学物質が海の生物の体内に蓄積される状況である。今後、対策が強化されるのは必至であり、これもパーソナル・ケア、タイヤ、塗料、衣料品などの日本企業に大きな影響をもたらすだろう。

 

環境・生態系への脅威が注目を集めている海洋ごみ問題ですが、今後は、産業界にも影響を及ぼしてきそうですね。

 

 

 

☆自分に何ができるのか?

せっかく社説を読んで知識を得たのに、ここで終わらせるのはもったいない。

海洋ごみ問題に対して、私たち一人一人には何ができるのかについても、少し考えてみます。

 

 

まず、より深く知るために、この問題に取り組むNGOのサイトを貼っておきますね。どちらもかなり読み応えのあるサイトです。

 

海ごみの問題点 | 一般社団法人 JEAN

 

海洋ごみって何?|海洋ごみポータルサイト 海辺の漂着物調査ネットワーク

 

 

 

さらに、G7会合の舞台となった富山県は、「海岸に流れ着くごみを減らしていくために 私たちにできること」という資料をインターネット上で公開しています。

 

この資料によると、私たちにできるのは、以下のような行動だそうです。

  1. 日常生活で出るごみの量を減らそう[リデュース]
  2. 繰り返し使える物であれば、再使用しよう[リユース]
  3. 使い終えた物は、できるだけ再生利用しよう[リサイクル]
  4. 海や山や川にごみを捨てない、捨てさせない
  5. 海岸や河川の清掃イベントに参加しよう

 

なるほど。。日常の心がけも大事なのですね。

リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の「3R」など、自分にできることをコツコツやっていこうと思います! 

 

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしください。

 

 

 

 

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「日中韓外相会談」開催 ~SLBM、THAADって何のこと?~

 

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「日中韓外相会談開催」です。

 

この件の関連ニュースには、「SLBM」、「THAAD」など、普段の生活ではあまり耳にしない単語が出てきます。それらについても、後ほど少し補足しますね。

 

 

8月24日、日中韓3カ国の外相会談が東京都内で開催されました。

3カ国会談に合わせて、日中、日韓、中韓の2カ国外相会談も行われたそうです。

 

うーん、すごいトライアングル。三カ国関係にしても、それぞれの二カ国関係にしても、現在の情勢下では、どこからみても緊張感がただよってますね。。

 

いったい、どのような話し合いがなされたのでしょうか。

今回の社説で注目したいポイントです!

 

 

 

 ☆今日の社説

・毎日新聞 2016年8月25日社説

 「日中韓外相会談 危機管理の責任自覚を」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Responsibility for crisis management in Northeast Asia”

 

 

 

 

☆内容ポイント

・8月24日、日中韓3か国外相会談が東京都内で開かれた。北朝鮮の核・ミサイル問題や、尖閣諸島を巡る日中の緊張が続く中で開催できたことは意義がある。 この流れを年内の3か国首脳会談の開催につなげるべきである。

 

・近年大きな問題になっている北朝鮮の核・ミサイル開発に対し、日中韓3カ国は反対の姿勢を表明した。しかし中国は在韓米軍のTHAAD配備に反対するなど、日米韓との距離が目立っている。

 

・日中、日韓、中韓の外相会談も合わせて行われた。改善基調にある日韓以外は、いずれも難題を抱えている。日中外相会談では、尖閣諸島周辺の日本領海への中国船侵入について日本が強く抗議した。中韓会談では中国側がTHAAD配備撤回を改めて要求したという。

 

・日中韓は共通の課題も多く抱えている。多国間外交を通し、対話を続けていくことが重要。北東アジアの危機管理への協力は、それぞれの国益にかなう。各国はそのことを自覚すべきである。

 

 

 

☆単語メモ

  • 危機管理   - crisis management 
  • 北朝鮮の核・ミサイル問題   - the North Korean missile and nuclear development issue 
  • 尖閣諸島を巡る日中の緊張   - continuing tension between Tokyo and Beijing over the Senkaku Islands
  • 3カ国首脳会談   - a meeting between the leaders of the three countries 
  • 潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)    - a submarine-launched ballistic missile 
  • 金正恩(キムジョンウン)体制   - the regime of Kim Jong Un
  • 必要性を強調する   - underscore the need (for...) 
  • 会談前   - ahead of the talks
  • 中国の王毅外相    - Chinese Foreign Minister Wang Yi 
  • 在韓米軍    - the U.S. military in South Korea
  • 「終末高高度防衛(THAAD=サード)ミサイル」   - the Terminal High Altitude Area Defense (THAAD) anti-ballistic missile system 
  • 北朝鮮のミサイル発射   - the launch of a missile by North Korea
  • 中国の姿勢   - China's stance 
  • ~に対応する措置    - a measure responding to... 
  • (関係)改善基調にある   - be heading toward warmer ties
  • 中国の公船    - official Chinese vessels 
  • 日本の領海への侵入を繰り返す   - repeatedly infiltrate Japanese territorial waters 
  • 異常事態   - an abnormal situation 
  • 日本の実効支配を突き崩す   - break down Japan's effective control (of the islands)
  • 度を越えた挑発行為   - excessive and provocative
  • 中韓外相会談   - the talks between the Chinese and South Korean foreign ministers
  • ~を改めて要求する   - renew one's request for... 
  • 商用査証の発給厳格化   - toughen the conditions for issuing business visas
  • ~に圧力を加える   - put pressure on... 
  • そうだとすれば、  - "If that is the case, ..."
  • 責任ある大国   - a responsible power 
  • 共通の課題を抱える   - face common problems 
  • 多国間外交   - multilateral diplomacy 
  • 対立する国家同士   - states that are at odds with each other 
  • 対話の場を提供する   - provide a forum (for...) 
  • 地域の平和と安定の維持   - maintain peace and stability in the region
  • それぞれの国の国益にかなう   - be beneficial for all of the countries involved

 

 

 

☆今日の使える表現

 

・~につなげる   - pave the way for ...

この流れを年内の3カ国首脳会談開催につなげる必要がある。 

The parties need to make sure this paves the way for a meeting between the leaders of the three countries this year.

 

 

・~に合わせたかのように   - As if to mark ...

北朝鮮は会談に合わせたかのように潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射した。

As if to mark the trilateral meeting, North Korea fired a submarine-launched ballistic missile the same day.

 

 

・~にとって放置できない問題   - an issue that ... cannot leave unchecked

北朝鮮の核・ミサイル開発は、日中韓すべてにとって放置できない問題だ

The country's development of nuclear weapons and missiles is an issue that Japan, China and South Korean cannot leave unchecked.

 

 

・~と言わざるをえない   - can only be described as ...

日本の実効支配を突き崩す狙いとみられるが、度を越えた挑発行為だと言わざるをえない。

China apparently aims to break down Japan's effective control of the islands. Its behavior can only be described as excessive and provocative.

 

 

・歓迎される発言だ   - "This is a welcome statement."

中国の王氏は「3カ国の関係にはさまざまな問題があるが、3カ国は地域の平和と安定の維持に重要な責任を担っている」と語った。歓迎される発言だ

Chinese Foreign Minister Wang stated, "There are various problems in the relations between the three countries, but they play important roles in maintaining peace and stability in the region." This is a welcome statement.

 

 

 

 

☆ミサイルの名前について

 

安全保障関連のニュースのなかでは、様々なミサイル(およびミサイル迎撃システム)の名前が、わりと当たり前のように出てくる気がします。

 

しかし、一般の人は、たとえば、「SLBM」や「THAAD」といった名称を聞いて、「ああ、あれのこと!あの威力すごいよね~」などと、すぐにピンとくるものなのでしょうか…?

 

そんな私は、名前と英訳はなんとか覚えられても、それがどんなものかは未だによくわかっておりません^^;

 

とはいえ、今回の中韓会談でも論点となったように、それぞれのミサイルの性能や射程距離などは、安全保障政策上では極めて重要な問題のようですね。

 

せめて、今回焦点となっていたものだけでもと思い、ちょっと調べてみました。

それぞれ、以下のようなものとのことです。

 

 

・SLBM = 潜水艦発射弾道ミサイル

 

 

・THAAD = 高高度迎撃ミサイルシステム

 

 

 

上記を含めた、ミサイル名と性能の概略について、わかりやすいリストにしてあるサイト様がありました。日英表記されているので、勉強になります。

 

管理人さんは、自衛隊の一般幹部候補生を受験されるなど、かなりこの分野にお詳しいようです。最近更新を停止されているようなのが残念ですが、以下にリンクを貼らせていただきますね。

 

 

 

これで次回から安全保障関連のニュースを観るのが少しスムーズになりそうです。

 

しかし!実際にこれらのミサイルが使用されるような事態には絶対になりませんように…!

ひたすら祈るばかりです。

 

そのためにも、今回のような対話を積み重ねていくことが重要なのでしょうね。

会談実現に向けた交渉や準備等は、想像するだけでもものすごく大変そうですが。。

3か国間の対話実現に向けた、関係者の皆さまのご尽力に頭が下がります。

 

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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【まとめ】今週のレビュー&御礼 2016/8/22~8/28

こんにちは。RIEです。

 

何ということでしょう!

もう8月もほとんど終わりですよ、皆さん…!!

 

オリンピックの結果に日々一喜一憂し、閉会式に感動したりしていたら、気づけばもう夏も終わりの時期でした(四年に一回、こんな感じ)。

 

ここ最近は本当に時間の流れが速くて、当ブログでもしょっちゅう「今週のレビュー」を書いている気がします。



今日もまた、その週末恒例「今週のレビュー」です。


今週学んだ社説のテーマに関連した、英文記事や英語動画をご紹介します。
更新が日曜の夜になってしまいましたが、どうぞお付き合いください^^

 

 

 

GDP(国内総生産)横ばい & 数量表現の英語について

 

 

⇒関連記事

・ Nikkei Asian Review

 

 

⇒関連動画

・Bloomberg

 

 

 

 

2016-08-24

核の先制不使用 ~「核なき世界」は実現するのか?~

 

⇒関連記事

・The Washington Post 


 

・CHINA DAILY

こちらは中国の視点から。

安倍首相はオバマ氏の「核先制不使用宣言」に反対しており、それは日本の「非核三原則」と矛盾している、と書いてあります。

 

 

⇒関連動画

・The Wall Street Journal

 

 

 

 

2016-08-26

訪日外国人観光客急増!地方空港と港の国際化を急げ

 

 ⇒関連記事

・The Japan Times


・Nikkei Asian Review

英語字幕の動画つき。

 

 

⇒関連ウェブサイト

ニュースではありませんが、「外国人観光客に人気の観光スポット30選」という興味深いページがありました。メジャーな観光地もあり、へえ、こんなところが、というスポットもあります。

第3位は「厳島神社」、第2位は「広島平和記念資料館」、そして第一位は…リンクをご覧ください!^^ 個人的にはちょっと意外でした。

 

 

  

☆御礼

一昨日、Angelicaさんのブログ「☆2017年中に通訳デビューするブログ☆にて、当ブログをご紹介いただきました!


日々の英語学習に当ブログを役立ててくださっているようで、すごく嬉しいです。

そういうお言葉を頂くと、ブログやっててよかった〜と、心から思います^^


Angelicaさんのブログ、私はここ数年、ずっと愛読させていただいているのですが、おすすめ本やアプリの紹介、モチベーション維持の方法、日常で見つけた素敵なものなど、情報が豊富で、エッセイとしても読み応えありなのです。

 

そして、通訳デビューという目標に向かいながらも、日々、丁寧な暮らしを心がけられていることが記事の端々から伝わってきて、読むとなんだか心がほんわかします。

(私もその姿勢を見習わなくては…^^)

Angelicaさん、ありがとうございました!

 

 

 

 

今日は以上です。

少しでも皆さんの英語学習のお役に立てれば嬉しいです。

9月になっても一緒にがんばりましょう~

 

 

 

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訪日外国人観光客急増!地方空港と港の国際化を急げ

こんにちは。RIEです。

今日のテーマは、「外国人観光客急増 地方空港と港の国際化」です。

 

 

ここ数年、日本に一時帰国するたびに、空港や駅での外国人向け観光案内所がどんどん充実していくのに驚いています。

訪日旅行客、目に見えて増えた感がありますよね。東京、大阪などの大都市だけでなく、地方都市を訪れる外国人も増えているようです。

 

この状況を地方活性化につなげるためにも、地方の空港や港湾の国際化が喫緊の課題となっています。このたび、政府が具体的な支援強化策を決定しました。

 

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

今日は読売新聞の社説からです。

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年8月20日社説

 「訪日客地方誘致 空港と港の国際化を急ぎたい」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Internationalization of airports, ports crucial to attract tourists from abroad”

  

 *リンク切れになりました…(9/7)

 

  

 

☆内容ポイント

・外国人訪日客数が記録的な増加傾向にある。今年11月中には2000万人を超える見込み。現在、その多くは大都市の定番ルートに集中している。2020年の訪日客4000万人という政府目標と地方創生を両立させるため、地方空港や港湾を国際化し、観光客を地方に誘導することが急務である。

 

・政府は17年度から、訪日客誘致に積極的な地方空港を支援する方針を決めた。空港の民営化を含め、政府・自治体、経済界で連携した工夫が欠かせない。

 

・中国など近隣国からの便が急増しているクルーズ船への対応も重要である。地方港湾施設を整備し、経済効果の高い大型クルーズ船が寄港できるようにすることが不可欠である。同時に、外国語標識やインターネット環境の整備などソフト面の充実も求められる。

 

 

 

☆単語メモ

  • 訪日客地方誘致   - attract foreign tourists to local areas 
  • 地方の活性化   - revitalize regional economies
  • 地方空港や港湾   - regional airport and port facilities 
  • 前年同月比2割増   - up 20 percent from a year earlier
  • 東京―京都ー大阪を巡る定番ルート   - the standard route covering Tokyo, Kyoto and Osaka 
  • ~の混雑も激しい   - result in severe congestion at... 
  • 地方再生   - regional revitalization 
  • 格安航空会社(LCC)の路線の地方誘致   - invite flights by low-cost carriers to local airports
  • 個別に認定する   - accredit individual airports
  • 新規に就航した国際線   - newly commissioned international routes
  • 着陸料   - landing fees 
  • ~を最大で3年間無料にする   - waive ... for up to three years 
  • 税関や出入国施設   - customs and immigration facilities
  • 計画作りの段階から   - beginning with the planning phase
  • 経済界   - private sector entities
  • LCC向け搭乗施設   - a boarding facility for low-cost carriers
  • (大型)クルーズ船   - cruise ships / large cruise vessels 
  • 地方寄港   - call at regional ports
  • 上位20港   - the nation’s top 20 ports
  • 数千万円   - tens of millions of yen 
  • 「爆買い」   - so-called bakugai shopping sprees
  • 「沖合の船から小型船で人員を岸壁に運ぶ」  - "smaller vessels are used to ferry passengers from the large ships to piers"
  • 港湾施設の整備   - construction of harbor facilities
  • 大型クルーズ船が寄港可能な   - capable of mooring large cruise vessels
  • ~と並行し   - in parallel with ...
  • 外国語標識の設置    - establishing signs written in foreign languages
  • インターネット環境の向上    - improving internet accessibility

 

 

 

☆今日の使える表現

 

1.一つの有力な手段は、... だろう。   - One effective measure would be to ...

 一つの有力な手段は、旅行者が手軽に使える格安航空会社(LCC)の路線の地方誘致だろう

One effective measure would be to invite flights by low-cost carriers to local airports, enhancing accessibility for foreign travelers.

 

 

2.認定は、… が条件となる。 - Accreditation will require ...

認定は、自治体などによる具体的な誘客計画の策定が条件となる。

Accreditation will require compilation of a detailed plan to attract tourists by organizations such as local governments.

 

 

3.~に期待したい。  - Much is expected from...

4.~ならではの○○    - ○○, which ~ is good at.

民間ならではの柔軟な企画力に期待したい

Much is expected from the flexible planning that this will allow, which the private sector is good at.

 

 

 

 

☆観光庁の資料

訪日観光客の地方誘致に関して、興味深い資料があったのでシェアします。

 

観光庁 観光戦略課調査室(平成27年10月)

「訪日外国人観光客の地方訪問状況
~観光客の2人に1人が2大都市圏以外の地方を訪問」

 

 

パワーポイント10ページの公式資料ではありますが、国・地域別の観光客の傾向などもあり、なかなか読みごたえがあります。

 

たとえば、欧米からの観光客は「大都市・地方訪問者は広島、地方のみは北海道に集中」、韓国は「地方のみ訪問者が約半数と高く、訪問地は九州に集中」、台湾、香港、東南アジアからの観光客は北海道への訪問率が高いとのこと。

 

たしかに、シンガポールでは、北海道が大人気です。

タクシーに乗っていて、運転手さんから「日本人か?自分は北海道に行ったことがある」と嬉しそうに話しかけられたことが今まで数度ありました。また、ローカルの友人の一人は、「東京は行ったことはないけど、北海道には観光とスキーで2回旅行した」とのこと。

南洋の都市国家に住む人々にとっては、北海道の大地、雪景色はたまらない魅力があるようです。ご飯も美味しいですしね。

 

ここに住んでいるうちに、私までつられて北海道ファンになってしまいました。帰国したら旅行しようと今から計画中です。きっとたくさんの外国人観光客に会えそうですね^^

 

 

北海道旅行気分が味わえるので貼っておきます。外国語版の充実ぶりもすごい。

北海道観光公式サイト

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

 

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【号外】総括☆リオ五輪 & 世界で大人気!閉会式の「安倍マリオ」

おはようございます。RIEです。

 

終わりましたね、リオ五輪!

日本選手の皆さん、連日、めざましい活躍ぶりでしたね。

次の東京五輪に向けて、日本全体が勇気づけられるような、素晴らしい大会でした。

 

 

五輪の余韻さめやらぬうちに、本日は、今まで読んできた「リオ五輪関連の社説まとめ」、および「安倍マリオ」の人気について書きたいと思います。

 

 

今回のリオ五輪、開会前から様々な不安要素が取りざたされていましたが、ひとまずは「成功」という評価を得たようです。

 

国際オリンピック協会会長のバッハ氏も絶賛でした。

 

「象徴的な、記憶に残る大会になった。厳しい社会問題を抱える中でもスポーツを通して連帯と結束の力を示した」

 

 

 

閉会式前日の20日、大会を総括する記者会見での言葉です。

ロシアのドーピング問題等で批判にさらされていたIOCですが、彼も今はさぞ肩の荷がおりたことでしょう。。

 

ご参考まで、バッハ氏の総括の英語版はこちらで読むことができます。

 

 

 

 

☆当サイトのリオ五輪関連記事まとめ

当サイトでも、何度か、リオ五輪についての社説を取り扱いました。

ここで一つにまとめておきますね。

 

 

2016-07-29

リオ五輪 ロシア・ドーピング問題をめぐるIOC判断

 

 

2016-08-09

がんばれ日本!リオ五輪開幕

 

 

2016-08-18

リオ五輪 「世界中の難民と希望の代表として戦う」難民選手団

 

 

気づけば3回もこのテーマを扱っていたんですね。

個人的には「難民選手団」の結成が強く印象に残りました。

現在の「国家対抗」というオリンピックの形式もそのうち意味をなさなくなるのではと思ったり。。

次回の東京オリンピックのころには、「難民選手団」を創設する必要自体がなくなることを願ってやみません(難しいかもしれませんが…)。

 

 

オリンピック閉会については、各紙も社説で取り上げていました。

総括として、社説へのリンクを一つに貼っておきますね。

 

 

 

 

☆安倍マリオ、閉会式に登場

そして、オリンピック最後の最後に話題をさらったのが、閉会式にサプライズ登場した安倍首相。

東京五輪PR動画の後、マリオの扮装でステージ中央の巨大な土管から登場し、会場の大喝采を浴びました。

 

PR動画と安倍首相登場シーンはこちらです。 


 

ハローキティやドラえもんなど日本のキャラクターが多数出てきたPR動画とあわせて、この奇抜な演出は海外でも大好評のようですね。

 

 

海外メディアの反応をまとめた以下の記事によると、「どのメディアも型破りな演出と趣向に興奮し、大絶賛している印象」とのことです。

 

 

 

これは見逃すわけにはいきません。

ざっとネットで調べてみましたが、まあ、関連記事の出てくること、出てくること!

普段はお堅いイメージの安倍首相がマリオのコスプレで登場という意外性が世界の人々に受けたようですね。

 

 

ネットで見つけた英語記事を、いくつか貼っておきますね。

関心ある方はゆっくりご覧ください^ ^

 

 

・Fortune

 

 

・USA TODAY

 

 

 ・The Daily Mail

 

 

・Deadline Hollywood
Tokyo Steals The Show In Rio Games Closing Ceremony

 「五輪閉会式、日本が主役の座を奪う(steal the show)」とまで!

 

 

・The Wall Street Journal

こちらはニュース動画です(トランスクリプト付)。

リオ五輪閉会式の模様のほか、東京オリンピックに関して、天候や自然災害の可能性、巨額の費用、タイトな建設スケジュールなど、五輪開催をめぐる懸念事項も取り上げています。

 

 

 

ざっと探した限りでこれなので、まだまだありそうです。

なにか面白い記事を見つけたら、ぜひ教えてください^^

 

 

 

以上、当サイトのリオ五輪総括、および世界で話題の「安倍マリオ」についてでした。

 

 

 

 

オリンピックは終わりましたが、祭典はまだ続いています。

9月7日から18日は、パラリンピックが開催されます。

予算が大幅に足らず、会場の閉鎖などを余儀なくされているようで、懸念もあるようですが。。

選手の皆さんが実力を発揮できるよう、オリンピック同様、こちらも成功裏に終わりますように。

 

我々も変わらぬ声援を送りましょう^^

 

 

 

それでは、今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしください。

 

 

 

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核の先制不使用 ~「核なき世界」は実現するのか?~

おはようございます。RIEです。

今日のテーマは、「核の先制不使用 ~「核なき世界」は実現するのか?~」です。

 

  

社説を読む前に、「核の先制不使用」について、今一度、確認してみますね。

 

ちょうど8月16日の毎日新聞解説がありましたので、引用させていただきます。

 

「核兵器の先制不使用」とは…

 核保有国が、他国から核攻撃を受ける前に先に核兵器を使わないこと。

核兵器の役割を他国からの核攻撃脅威を抑止することに限定する。核兵器を使用するハードルが高くなり、核軍縮への理念的な一歩と見なされる。

核保有国同士の約束の側面が強い。核拡散防止条約(NPT)で核兵器保有が認められている5カ国の中では現在、中国のみが宣言している。

 

 

なお、「先制不使用」をめぐる近年の流れ等については、以下に簡潔に書かれています。

 

 

 

「核の先制不使用」の概要がわかったところで、今日は、毎日新聞の社説を読んでいきましょう^^

 

 

 

☆今日の社説

・毎日新聞 2016年8月20日社説

 「核の先制不使用 理念の後押しが必要だ」

 

 ・The Mainichi 毎日新聞英文サイト (上記社説の英訳)

”Japan should embrace Pres. Obama's move to no first use of atomic arms”

 



 

 

☆内容ポイント

・米国のオバマ大統領が核兵器の「先制不使用」宣言を検討しているという。実現すれば米核政策の大転換となり、また、米国の意図を誤解したことによる偶発的な核戦争が起きる危険性が格段に小さくなる。

 

・核軍縮の国際委員会でも「すべての核保有国が先制不使用を宣言すべきだ」と提言しており、核の先制不使用は国際的な世論である。

 

・米国の「核の傘」を安全保障の柱としており、現在も核の脅威にさらされる日本は、米側に懸念を表明したという。しかし、核保有5カ国が核の先制不使用に合意すれば、核戦争のリスクは格段に下がり、北朝鮮への圧力ともなるだろう。日本は唯一の被爆国として、オバマ氏とともに核の先制不使用につながる環境配備に力を尽くすべきである。

 

 

 

☆単語メモ

  • 核の先制不使用   - no first use of atomic arms / a "no first use" policy for nuclear weapons / no first use of nuclear weapons / abandon first use of nuclear weapons
  • 偶発的な核戦争   - an accidental outbreak of nuclear war
  • 共同声明を発表する   - issue a joint statement 
  • アジア太平洋の米国の同盟国   - U.S. allies in Asia
  • 核軍縮の国際委員会   - the International Commission on Nuclear Non-proliferation and Disarmament 
  • (両氏を)共同議長とする   - co-chaired by ... and ... 
  • 経過措置   - a transitional measure 
  • 核戦力を強化する   - upgrade one's nuclear arsenals
  • (~による)核の脅威にさらされる   - face a nuclear threat (posed by...) 
  • 米国の「核の傘」   - the U.S. nuclear umbrella 
  • 北朝鮮への抑止力   - the country's deterrent against North Korea
  • オバマ政権の主要閣僚   - key members of the Obama administration
  • 唯一の被爆国   - the world's only atomic-bombed nation
  • 核廃絶に向けた新たな動き    - fresh moves toward nuclear disarmament
  • ブレーキをかける    - slam the brakes on ... 
  • 「核なき世界」   - a world without nuclear weapons 
  • 国連安保理常任理事国   - permanent members of the U.N. Security Council
  • 核保有5カ国   - the five official nuclear powers 
  • リスクは格段に下がる   - drastically reduce the risks of ... 
  • 通常戦力   - conventional weapons 
  • 抑止力を維持する   - maintain its deterrent force 
  • 「核兵器依存」   - reliance on its atomic arsenal
  • ~につながる環境整備   - create an environment leading to 

 

 

  

☆今日の使える表現

 

・~の大転換になる   - represent a drastic change in...

相手が核攻撃をしてこない限り核兵器を使わない政策で、実現すれば米核政策の大転換になる。 

If realized, it would represent a drastic change in Washington's nuclear policy.

 

 

・~は国際的な世論だ   - ... is supported by international opinion 

核の先制不使用は国際的な世論だ

No first use is now supported by international opinion.

 

 

・~と~に折り合いをつける   - achieve a balance between ... and ...

問題は、「核なき世界」を掲げるオバマ氏の構想、核の脅威に対する抑止力を維持するという現実、どう折り合いをつけるかだ。

The question is how to achieve a balance between Obama's pursuit of a world without nuclear weapons and maintaining deterrent against nuclear threats.

 

 

・~かどうか疑問が残る   - Questions remain as to whether ...

仮に米中が合意して宣言しても日本の安全が守られるか疑問が残るが、…

Questions remain as to whether Japan's security could be protected if only the U.S. and China make such a pledge through an agreement. 

 

 

 

 

☆安倍首相の反論について

 

社説を読まれた方はご承知だと思いますが、今回の社説文中に、次のような箇所がありました。

 

米紙ワシントン・ポストによると、核の先制不使用について、安倍晋三首相は北朝鮮への抑止力が低下すると米側に懸念を伝えたという。

 

 

しかし、このワシントン・ポスト紙の報道について、その後、安倍首相は「核の先制不使用についてのやりとりは全くなかった。どうしてこんな報道になるのか分からない」と、全面的に否定しています。

 

詳細はこちら。

 

 

ちなみに、ここで問題になっている「ワシントン・ポスト紙の報道」というのは、以下の記事のことかと思われます。

 

下記は同記事よりの抜粋ですが、たしかに、「ハリス米太平洋軍司令官に反対の意向を伝えた」と書いてますね~。

Japanese Prime Minister Shinzo Abe personally conveyed that message recently to Adm. Harry Harris Jr., the head of U.S. Pacific Command, according to two government officials.

 

 

 

うーん、なんだか、「言った、言わない」の水掛け論になりそうな予感が。。

どう決着がつくのか、今後も注視していきましょう。

 

 

 

 ☆補足(核兵器禁止条約関連)

この社説が毎日新聞に掲載されたのは8月20日ですが、ちょうど同じころ、核軍縮問題に関して新たな動きがありましたので、少々補足しておきます。

 

8月19日(日本時間20日)、スイス・ジュネーブで開かれた国連核軍縮作業部会にて、核兵器禁止条約の締結交渉を2017年中に開始するよう国連総会に勧告する報告書が採択されました。

 

賛成68、反対22、棄権13の賛成多数だったそうですが、「核の傘」に入っている国は、おおむね反対を表明したようです。

豪州、韓国、ドイツなどは反対、日本は「時期尚早」として、スイスやスウェーデンなどとともに棄権しました。

なお、米露英仏中などの核保有国は、核軍縮作業部会そのものに参加していません。

 

 

詳細は、以下の記事をご参照ください。

 

関連の英文記事も貼り付けておきますね。

 

 

 

「核の先制不使用」、「核兵器禁止条約」など、どれも核廃絶に向けた大きなステップに思えるのですが、様々な国の思惑がからみ、一筋縄にはいかないものですね。

 

とにかく、一歩ずつでも、「核兵器のない世界」に近づいていけますように。

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

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GDP(国内総生産)横ばい & 数量表現の英語について

おはようございます。RIEです。

 

昨日、「ほぼ日刊更新宣言」をした当ブログ。

とは言え、やっていることは変わりません。ご安心ください(?)

今日も張り切って、一緒に社説を読むとしましょう^^

 

 

 

本日のテーマは、「国内総生産(GDP)成長率横ばい」です。

 

先日、今年4月から6月までの国内総生産(GDP)の速報値が発表されました。

2期連続プラス成長ながらも、力強さに欠ける状況が続いている、というのが大方の見方のようです。

 

こちらの産経新聞のコラムでも、今回発表されたGDPの数値について見解が述べられています。

 

 

 

また、GDPについては、当ブログでも、先月後半に「中国の最新GDP発表」という社説を扱いました。

中国経済に関する記事ですが、単語表現など重複する部分も多いので、よかったら合わせてご覧ください。

 

 

 

それにしても、今日の社説は「…%増」だの「…%減」だの数量表現が続き、数字が苦手な私としては頭が痛くなりました。

 

しかし、通訳者には、数字は決して避けて通れないんですよね(むしろそれこそが重要)。

 

東京で通っていた通訳学校でも、たまに「数字だけをひたすら訳すテスト」があったことを思い出します。あの日の先生は、なんだかやけに嬉しそうでした…きっと誰もが苦労する道だからでしょうか…。

 

 

 

在りし日の記憶すら呼び起こす、そんな今日の社説は読売新聞からです。 

 

読売新聞社のサイトでは、残念ながら、社説は一定期間(約二週間)後にリンク切れとなります。ご注意ください。

 

 

 

 ☆今日の社説

・読売新聞 2016年8月17日社説

 「GDP足踏み 企業の積極投資を促したい」

 

 ・The Japan News (上記社説の英訳)

”Promote corporate investment to reverse stagnation of GDP ”

 

 *リンク切れになりました... (9/4)

 

 

 

☆内容ポイント

・内閣府発表の今年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・048%増だった。2期連続プラス成長とはいえ、ほぼ横ばいの状態。輸出と設備投資が減少したことが主因といえる。

 

・円高の進行、中国等の新興国経済の減速、ヨーロッパ経済の不透明化などの世界経済の変調が重しとなり、景気の足踏みが続いている。 守勢が続く企業心理を好転させるためにも、政府は国内外で新たな市場を作り出す取り組みを急ぐべきである。

 

・個人消費は堅調だが、景気を牽引するには力不足である。デフレ脱却のカギを握る消費喚起のためにも、政府は「働き方改革」に早急に取り組み、さらに社会保障・税一体改革の進め方を明確に示す必要がある。

 

 

 

☆単語メモ

  •  世界経済の変調   - volatility in the world economy
  • ~が重しとなる   - be restrained by 
  • 国内外で   - both at home and abroad
  • 国内総生産(GDP)   - the nation’s gross domestic product 
  • 企業活動の柱   - the major pillars of corporate activities
  • GDPへの寄与度   - contribution ratio to GDP
  • 内需   - domestic demand 
  • 外需   - overseas demand 
  • 民間設備投資   - private-sector capital investment 
  • 円高の進行   - the advance in the value of the yen 
  • 中国など新興国経済の減速   - slowdown in such emerging economies as China
  • ヨーロッパ経済の不透明化   - uncertainty about European economies 
  • ~に明るい展望を持つ   - see bright prospects about ... 
  • 国会承認    - Diet approval 
  • 環太平洋経済連携協定(TPP) - the Trans-Pacific Partnership agreement 
  • 日EU経済連携協定(EPA)    - an economic partnership agreement with the EU
  • 大筋合意   - reach a broad agreement 
  • ~を着実に進める   - steadily push forward toward ... 
  • 日本企業の内部留保   - the internal reserves of Japanese companies
  • マイナス金利   - negative interest rates
  • 企業心理   - the sentiment of Japanese companies 
  • 守勢を崩す   - relax one's defensive stance
  • 新産業の育成   - the development of new industries 
  • 規制改革   - regulatory reforms
  • IoT   - the internet of things (IoT) 
  • 車の自動運転技術   - self-driving automobile technology 
  • 人工知能   - artificial intelligence (AI)
  • 開発・普及   - the development and dissemination (of ...) 
  • 予算の執行を前倒しする   - advance the execution of budget measures 
  • 大型経済対策   - large-scale economic stimulus measures 
  • 一過性の景気刺激   - a merely temporary economic stimulus
  • 海外客船   - foreign passenger ships
  • 港湾整備   - improve harbor facilities 
  • 外国語の観光案内   - tourist information services to be made available in foreign languages
  • 景気を牽引する   - pull the overall economy
  • デフレ脱却   - bailing the nation out of deflation
  • 将来不安   - public anxiety about the future prospects 
  • 消費増税延期の下で   - in light of the postponed hike of the consumption tax rate
  • 社会保障・税一体改革the integrated reform of social security and the tax system 

 

 

 

☆今日の使える表現

 

1.景気の足踏みが続く   - Japan's economy continues to stagnate.

世界経済の変調が重しとなり、景気の足踏みが続く

Restrained by volatility in the world economy, Japan’s economy continues to stagnate.

 

 

2.「攻めの経営」に転じる   - shift gears to conduct business aggressively

企業が「攻めの経営」に転じられるよう、政府は国内外で新たな市場を創り出す取り組みを急がねばなるまい。

In order for Japanese companies to be able to shift gears to conduct business aggressively, the government will have to accelerate its effort to create new markets both at home and abroad.

 

 

3.(今後も) 逆風が続く   - continue facing adverse winds (in the days ahead)

世界経済は今後も逆風が続くとの見方が少なくない。

Not a few in the market have a view that the global economy will continue facing adverse winds in the days ahead, ...

 

 

4.~は待ったなしだ   - There must be no pause in ...ing

非正規雇用者の待遇改善など、「働き方改革」は待ったなしだ

There must be no pause in “reforming the ways of working,” such as improving employment conditions for nonregular workers.

  

 

 

☆「増える&減る」を表す英語

 

冒頭で書いたように、今日の社説には「…%増」「…%減」、といった表現が沢山出てきました。

 

数量表現の英語を学ぶ良い機会なので(おお、前向き!)、社説文中から、数字の増減を表す表現を、以下に抜粋してみます。

 

 

1.内閣府が発表した今年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・048%増だった。

According to a preliminary report released by the Cabinet Office, the nation’s gross domestic product in April-June rose 0.048 percent in real terms from the previous quarter.

 

 

2.2期連続プラス成長とはいえ、ほぼ横ばいの状態だ。 

Although the economy posted positive growth for two consecutive quarters, the growth was almost flat.

 

 

3.輸出は1・5%減で、2期ぶりのマイナスだった。

Exports fell by 1.5 percent, marking the first decline in two quarters.

 

 

4.GDPへの寄与度は、内需のプラス0・3%が、外需のマイナス0・3%で相殺された。

In terms of contribution ratio to GDP, domestic demand boosted GDP by 0.3 percent, but a drop in overseas demand offset that by the same amount.

 

 

5.民間設備投資は2期連続マイナスの0・4%減となった。

Private-sector capital investment declined by 0.4 percent, marking a drop for two consecutive quarters.

 

 

6.今回、公共投資は2・3%増と急伸した。

In the April-June quarter, public investment rose sharply, up 2.3 percent from the previous quarter.

 

 

7.GDPの6割を占める個人消費は0・2%増と堅調だが、景気を牽引するには力不足だ。

Private consumption, which accounts for roughly 60 percent of GDP, rose a solid 0.2 percent, but was not strong enough to pull the overall economy.

 

 

 

以上、増減を表す英語表現(主に数値が明記してあるもの)を集めてみました。

 

こういった表現は、パターンをしっかり覚えてしまえば、あとは数字部分を入れ替えるだけなので、実はそれほど難しいことはないのでは…とも思います。

とにかく練習ですね。がんばりましょう~

 

 

 

今日は以上です。

皆さん、良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

 

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